「Python 3.10.2」は、Cython使用時に発生していた、特定の関数呼び出しにおけるメモリリークに対処すべく、予定を前倒ししてリリースされている。
通常、このメモリリークはさほど重大ではないが、実行時間が長いアプリケーションや、特定の使用パターンでは非常に大きな影響を及ぼす可能性があった。
なお、Python 3.10.x系列では、PyUnicodeObjectのwstrメンバが非推奨となり、削除に向けた準備が進められているほか、新たな共用体の定義となるX|Yの許可、パラメータ仕様変数の導入、デバッグ時などでの正確な行番号など、さまざまな機能追加・改善が行われている。