新規アプリケーションの作成 1
それではさっそく、簡単な帳票アプリケーション作成について紹介します。帳票アプリケーション開発は、大きく分けて以下の4ステップで構成されます。
- レポートデザイナによる帳票レイアウトの作成
- レポートデータソースの設定
- データソースと帳票レイアウトの紐付け
- 呼び出し元アプリケーションの作成
最終的な完成イメージ
今回作成する帳票は、「商品一覧」です。商品のコードと名称、仕入先、在庫数量が並んだ単純な帳票です。
また、帳票を出力するための簡単なWindows Formsアプリケーションも作成します。このアプリケーションでは帳票の生成とPDF出力を行うことができます。
レポートデザイナによる帳票レイアウトの作成
ActiveReportsによる帳票を作成するには、プロジェクトを右クリックして[追加(D)]-[新しい項目(W)]から「ActiveReports 3.0ファイル」を選択します。ここではファイル名を「ProductList.cs」とします。
このファイルをエディタで開くと、帳票レイアウトをデザインするためのレポートデザイナが起動します。レポートデザイナに表示される帳票レイアウトは、初期状態では3つのエリアに分かれています。「pageHeader」「pageFooter」は各ページの先頭と末尾に出力する項目、「detail」は繰り返し出力される項目です。
これら3つに加え、帳票全体の先頭と末尾に出力される「レポートヘッダ/フッタ」や、明細をグループごとにまとめた単位で出力される「グループヘッダ/フッタ」を設定することができます。ヘッダ/フッタの挿入は右クリックメニューの[挿入]から行うことができます。
次に、レポートデザイナにコントロールを配置して帳票のレイアウトを作成していきます。ツールボックスからLabelコントロールをレポートデザイナへドロップし、タイトルの「商品一覧」や「商品コード」「商品名称」などのラベル項目を作成していきます。また、実際にデータを出力する項目として、明細行にTextBoxコントロール貼り付けていきます。ここでTextBoxのTextプロパティに設定した値は帳票生成時に実際の値で置き換わるので、適当な文字を入れておいて構いません。