IBMは「世界のAI導入状況 2022年 (Global AI Adoption Index 2022)」の日本語版を7月12日に発表した。
「世界のAI導入状況 2022年 (Global AI Adoption Index 2022)」は、IBMの委託によりMorning Consult社が2022年3月30日から4月12日にかけて、自社のIT関連の意思決定について何らかの知識/影響力を持つ7502名の世界の経営層を対象に実施したもの。
調査方法は、経営幹部(意思決定者)のサンプル(米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、中国、インド、シンガポール、オーストラリア、カナダ、アラブ首長国連邦、韓国の各国でそれぞれ500人の回答者、ラテンアメリカ地域全体で1000人の回答者)を対象として実施された。インタビューはオンラインで行われ、各国のフルサンプルの誤差は±4%ポイント、ラテンアメリカ地域の誤差は±3%ポイント(信頼水準95%)だった。
本調査により、世界のAI導入率が前年の2021年と比較して高まっており、2022年には35%に達したことが明らかになった。AIがより利用しやすく、実装しやすくなってきていることで、AIの成長が加速していることが分かった。
さらに、サステナビリティーの取り組みにAIを活用する計画について企業に聞き取り調査したところ、AIが重要な役割を果たす見込みにあることがわかった。調査対象となったITプロフェッショナルの66%が、ESGの取り組みを加速させるために、自社が現在AIを適用しているか、AIを適用する予定であると回答している。
AIへの投資は増え続けているが、特にAIを利用する可能性が大幅に低い小規模な組織にとっては、導入への障壁が残っている。本調査では、企業のAI導入における上位3つの障壁は、AIの専門知識が不足していること(34%)、料金が高いこと(29%)、AIモデルを開発するツールやプラットフォームがないこと(25%)であることが明らかになっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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