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GCの解析とチューニングポイント

WebSphere Application Serverのチューニング 1

GCグラフの表示

 ログファイルの一覧からグラフ化したいファイルの行を選択し、右クリックするとポップアップが表示されます。

 [Graph View All]を選択すると、GCグラフが表示されます。

グラフの選択

 右側に縦に並んでいるボタンから、表示するグラフを選択します。初期表示では「Used Tenured(After)」のみ表示されます。グラフには「bytes」単位と「ms」単位があります。bytes単位はグラフの左縦軸に、ms単位は右縦軸に表示されます。

 この中で重要なグラフは以下の通りです。

グラフの種類
グラフの種類 単位 説明
Used Tenured(After) bytes GC後のヒープ使用量。
Used Tenured(Before) bytes GC開始時のヒープ使用量。
Requested bytes AF発生時のヒープ要求量。
AF Completed ms GC(AF)にかかった時間。

 それぞれのグラフは以下のポイントに注意してください。

注意点
グラフの種類 ポイント
Used Tenured(After) ピークが過ぎた後は減少していますか? 右肩上がりになっている場合、メモリリークが発生している可能性があります。
Used Tenured(Before) 想定したサイズに収まっていますか? 収まっていない場合は、ヒープサイズの変更、メモリの増設を検討する必要があります。
Requested 突然に大きな要求量が発生していませんか? 原因を特定し、できるだけ小さくしてください。
AF Completed (システムの起動、終了時などを除き)長いものでも2秒以内に終わっていますか? 長いGCが発生する場合は、ヒープサイズ、GCアルゴリズムの変更を検討してください。

最後に

 ここまででGC解析の手法と、チューニングポイントを説明しました。しかし、ヒープサイズのチューニング、GCアルゴリズムの解説は省略しています。それには理由があります。

 それは、

  • ヒープサイズのチューニング、GCアルゴリズムの解説はネット上でいくらでも見つかる。
  • 設計の悪いシステムは…JVMオプションのチューニング程度ではパフォーマンスを改善できない。
  • 設計の良いシステムは…チューニングをしなくてもデフォルトの設定で実用的なパフォーマンスを発揮する。

 からです。

 悪い設計で問題が起きてから改善するのではなく、良い設計で問題を防止することを心がけてください。さらなるチューニングを施したい方は、参考資料を読んでください。

Tivoli Performance Viewerについて

 WebSphereのパフォーマンス計測なら、「Tivoli Performance Viewerがあるから、いいじゃない?」と思う方もいるかもしれません。ですが、Tivoliは非常に重いツールです。パフォーマンスの悪いシステムのパフォーマンスを計ろうとする場合は役に立たなくなってしまいます。

参考資料

  • IBM WSDD『WAS V6 Best Practice
  • システムの設計時、実装時の注意点がまとめられています。WebSphere開発者は必読です。
修正履歴

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この記事の著者

佐藤 龍之介(サトウ リュウノスケ)

某SIer にて、主にWeb系開発プロジェクトに従事。 趣味はラーメン食べ歩き。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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