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GitHubを「聞く」? リモートワークでのチーム開発の課題を解決する「Team on Air」とは

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GoogleカレンダーからAmazon CloudWatchまで! 今後追加される新機能は?

──チームの働きやすさについての機能はどうでしょうか。

萱間:まだ開発中の機能ですが、チームに必要な技術情報(ブログやニュース)を盛り込もうとしています。RSSのようなイメージです。あるいは、メンバーの人柄や価値観を共有するために、あらかじめインタビューしたものを決まった時間に配信することも考えています。

──実際に使ってみた感想を教えてください。

チームの状況がなんとなく聞こえてくると、そこから察知してコミュニケーションが増えたと感じてます。今までならプルリクが上がっても自分がレビュアーとして設定されるまで気づきませんでした。しかし音声でプルリクが上がったと知ると、自分がレビュアーでなくても「いい機能をありがとう」とコメントする機会が増えました。同時に「そこは少し違うんじゃない?」とコメントすることも増えましたが。

 またそれぞれが「プルリク作りました」と分報で発信する必要がなくなり、その分フィードバックや困っている人を手伝うことに回せています。プロダクトの価値を高めるうえでいい影響を及ぼしていると感じています。

萱間:「Team on Air」で一方的にインプットを増やしたらアウトプットが増えたのは意外で興味深かったです。これまでランチの誘いとかやってもあまり成果が見られず試行錯誤していましたが、「Team on Air」を始めたらなぜかコメントが増えて驚きでした。コミュニケーションにいい影響を与えています。

北沢チームの状況が把握しやすくなり「個人ではなくチームでプロダクト開発している」と意識できるので「チームとして何が最善か」を考えながら行動しやすくなったと思います。

──社外で使っている方からはどんなフィードバックが届いていますか?

アプリケーション開発や保守・運用を請け負っているある企業さんからは「最初“ながら聞き”ってどうだろう? と思ったが、意外となじむ」とか、「文字だと読みきれない情報も音声だと聞きやすい」、「目で文字を読むより、耳で聞く方が記憶に残り、フォローに繋げることができた」という感想がありました。

──あらためてこのサービスの現状と今後を教えてください。

萱間:現在はベータテストでプロブレムソリューションフィット(PSF)、つまり本当に課題を解決できるかどうかの確認をしています。ちゃんと課題を解決できていると確認できたら、正式なサービス化に向けて進むつもりです。

──今後追加予定の機能にはどんな機能がありますか?

北沢スクラムのなかでボトルネックや滞留しているところに気づけるような機能も開発中です。着手中のイシューが一定時間を過ぎるとアラートが出るとか。

 また、まだ構想段階ですが、音声入力機能も考えています。例えば、現時点では「○時からZoomでプランニングがあります」と通知があるのですが、これをZoomに参加するなら「参加します」と言えばZoomを起動して入室できるようにします。GitHubの詳細へのリンクを開くのも、音声で該当のイシューを開くとか。チームビルディングというよりは個人の利便性向上となりますが。

萱間:連携予定のサービスでいうと、Googleカレンダー、Google ドライブ、Google CloudのStackdriver、Amazon CloudWatch、Asana、Trello、Bitbucketなどいっぱいあります。

──「Team on Air」に興味を持った読者にメッセージをお願いします。

萱間:「Team on Air」は現在ベータテスト中です。ランディングページからダウンロードして、初期設定すれば自由にお使いいただけます。フィードバックをいただけたら、確実にご希望に添える形で反映させていただきたいと思いますので、ぜひご利用いただけるとうれしいです。

ベータでまだ粗いところはありますが、皆様のご意見を取り入れてよりよいものにしていきたいので、ぜひご意見いただけたらと思います。

北沢スクラムはチームによって色が分かれると思います。現在は「Team on Air」チームのスクラムのやり方を反映した状態ですので、いろいろフィードバックいただけたらぼくたちのチームの勉強にもさせていただき、「Team on Air」を改善していきます。ぜひフィードバックをよろしくお願いいたします。

リモートワークで「耳」、使っていますか?

 Team on Airはチームの進捗状況やスケジュール、メンバーの作業着手状態や課題などについて、自分の作業をしながら聞いて知る音声配信サービスです。音声による"ながら聞き"で情報がインプットされ、それがアウトプットに繋がりチームのコミュニケーションが自然と増えていきます。本記事で興味を持たれた方はぜひこちらからダウンロードしてご利用ください。お問い合わせは team-on-air-support@ctc-g.co.jp までお願いします。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

関口 達朗(セキグチ タツロウ)

フリーカメラマン 1985年生まれ。東京工芸大学卒業後、2009年に小学館スクウェア写真事業部入社。2011年に朝日新聞出版写真部入社。2014から独立し、政治家やアーティストなどのポートレート、物イメージカットなどジャンルを問わず撮影。2児の父。旧姓結束。趣味アウトドア。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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