米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript 4.9」のリリース候補版(Release Candidate:RC)を11月1日(現地時間)に公開した。TypeScriptは、Apache License 2.0で公開しているオープンソース・ソフトウェアだ。
今回のRC版では、9月23日に公開したベータ版に、2つのコマンドを新たに加えている。どちらもimport文を整形する機能だ。
1つ目は、実際には使用していないがimport文に記述があるクラス名を削除する「Remove Unused Imports」コマンドだ。TypeScriptには元々、Organize Importsというコマンドが備わっている。これは、コードを解析してimport文で列挙しているクラス名をアルファベット順に並べ替え、実際には使用していないクラスを検知したら、import文から削除するコマンドだ。今回加わった新しいコマンドは、このコマンドにアルファベット順で並べ替える機能を取り除いたものになる。
2つ目は、「Sort Imports」。import文で列挙しているクラス名をアルファベット順に並べ替える機能だ。これまでもこの機能は利用できたが、コードを保存するときにしか利用できなかった。今回のRCから、コマンドとして使用できるようになる。Visual Studio Code 1.73以降では、今回加わった2種類のコマンドがコマンドパレットで使用できるようになっている。
Microsoftは今後数週間以内にTypeScript 4.9の正式版を公開するとしており、11月15日の当たりを目標としているという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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