米Dockerは、macOS/Linux/Windows上でコンテナ、アプリケーション、イメージを管理できるアプリケーションDocker Desktopの最新バージョンとなる「Docker Desktop 4.20」を6月1日(現地時間)にリリースした。
「Docker Desktop 4.20」では、Docker EngineとCLIが「Moby 24.0」にアップデートされるとともに、BuildKit v0.11によって、ソフトウェアサプライチェーンのセキュリティ確保に役立つ、コンテナイメージへのSBOM(ソフトウェア部品表)とSLSA形式の出所証明書の追加が可能になっている。
さらに、docker buildコマンドを使って、今後のビルド構成のプレビューや、Dockerfileで使えるビルドターゲットのリストを表示できるようになり、同コマンドを実行するとDockerfileが処理され、すべての環境変数が評価されるとともに、到達可能なビルドステージが決定され、ビルドステップを実行する前に停止する。--print=outlineを使用すれば、すべてのビルド引数、シークレット、SSH転送キーとその現在の値に関する詳細情報を取得できるほか、--print=targetsを使用すれば、--targetフラグでビルド可能なすべてのステージのリストアップも可能になっている。また、Dockerfile内のコメント解析による、説明の提示にも対応した。
そのほかDocker Composeでは、ユーザーからの長年の要望に応えて、Composeコマンドをドライランできる--dry-runフラグが追加されるなど、数々の機能追加・改善が行われている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です