米GitLabは、GitリポジトリマネージャGitLabの最新バージョンとなる「GitLab 16.4」を、9月22日(現地時間)にリリースした。
GitLab 16.4では、グループ所有者または管理者によって、既存の基本ロールに権限を追加してカスタムロールを作成できるようになっている。リリース時点では、基本ロールに追加可能な権限は詳細なセキュリティ権限、マージリクエストの承認、コードの閲覧などまだ限られているものの、今後はマイルストーンごとに新たな権限が追加できるようになる。
また、従来バージョンでは不可能だったプライベートプロジェクトのワークスペースを作成できるようになり、ワークスペースの作成によってワークスペースで使用する個人用アクセストークンを取得して、別途設定や認証を行うことなくプライベートプロジェクトのクローンを作成し、Gitを操作することが可能になった。
さらに、GitLab IDとKubernetesエージェントのみを使って、開発者にKubernetesクラスタへのアクセスを許可できるようになったため、GitLabパイプラインのOIDCクラウド認証サービスを組み合わせることで、セキュリティとコンプライアンスを危険に晒さずに、専用のクラウドアカウントなしでのクラウドリソースへのアクセスが可能となっている。
ほかにも、プロジェクトまたはサブグループを含むグループレベルにおいて、デフォルトですべての依存関係を確認できるようになるとともに、グループまたはプロジェクトの脆弱性レポートからの、複数の脆弱性ステータスの一括変更やコメント作成への対応、依存関係リストの閲覧、セキュリティダッシュボードと脆弱性レポートの閲覧、マージリクエストの承認、脆弱性のステータスの変更といった権限を追加したカスタムロールの作成、早送りマージとマージトレイン両方の有効化への対応、id_tokensをグローバルなデフォルト値として設定することによるスムーズな移行の実現といった、数多くの機能追加・改善が行われた。
なお、11月16日(現地時間)にリリースされる「GitLab 16.6」以降は、リリース日が毎月22日から毎月の第3木曜日に変更される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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