Adobeは都内で「Adobe Flash Lite 3に関する新製品説明会」を行った。
Adobeは31日、都内で「Adobe Flash Lite 3に関する新製品説明会」を行った。
Adobe社モバイル&デバイス担当グローバルエバンジェリストのビル ペリー氏は、PCのみならずモバイル機器や家庭用ゲーム機などにもインストールされているFlashの広まりにふれ、「特に日本市場ではNTTドコモのiチャネルをはじめとするFlashコンテンツで2000億円以上の収益を上げるなど、市場は急速に拡大している」と報告した。
また、デベロッパーにとっても機種にとらわれないアプリケーションを開発できるため、検証の手間をカットし、コストを大幅に下げられるメリットがあると述べた。
Flash Lite 3はビデオファイルをサポート
続いてプロダクト&セールスエンジニアリング部の岡田学氏より、今回リリースされるFlash Lite 3の特徴の紹介がなされた。
Flash Lite 3最大の特徴はFlash Videoファイル(FLV)に対応した点だ。コーデックとしてOn2 VP6、Sorenson Sparkをサポート、サーバから動画のストリーミング配信が可能になった。
また、単に動画を再生するだけでなくオーバーレイも可能となっており、例えば動画の上にフィルタを使ったエフェクトをかけたり、再生・停止などのコントロールメニューを表示したり、コメントを表示したりすることが可能になるという。
Flash Lite 3はリアルタイム性という面でも優れており、会場ではリバーシによる対戦のデモンストレーションが行われた。相手が置いた石はもちろん、相手が操作するカーソルまでも逐次描画され、通信によるストレスを感じさせない作りになっていた。
日本市場は、まずドコモから投入
日本市場では、ドコモがFlash Lite 3を搭載することを発表している。ただし、いつ頃搭載されるのか、また、どの機種に搭載されるのかについては明かされていない。
なお、NTTドコモの夏野剛氏は、ドコモがFlash Lite 3を採用したという発表にあたって「NTTドコモでは世界で最初にFlash Lite 3に対応した携帯端末を出荷することで、アドビシステムズ社との協力を継続できることを嬉しく思っています」とメッセージを寄せいている。
Flash Lite 3の仕様
Flash Lite 3の仕様は次のようになっている。
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