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FileMaker Pro 実践チュートリアル

FileMaker Pro によるシステム開発の基礎

第3回 FileMakerでのシステム開発を体験してみる


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実際に簡単なシステムを開発してみる

 今回はサンプルとして、交通費を登録して経理に提出するためのシステム(以下、交通費精算システム)を作成します。

作成するサンプルプログラムの要件

 交通費精算システムは、以下の要件を満たすものとします。

  1. 社員が交通費に関連する情報を登録する機能
  2. 社員の名前、日付、発駅、着駅、金額、領収書の有無、手段、目的、を登録可能です。
     
  3. 登録した情報の検索
  4. 入力した情報の検索ができます。
     
  5. 登録した情報を経理へ提出する機能
  6. 登録された情報をExcel形式でエクスポートできます。
FileMakerのインストール
 以降、FileMaker Proを利用した具体的な開発手順を解説します。
FileMaker Proがご自身の環境にない場合は、FileMaker社のWebサイトから無料評価版を入手できますので、こちらをダウンロードしてお試しください。

データベースの作成

 まずは、「1. 社員が交通費に関連する情報を登録する機能」を実現します。

 ファイルメーカーProを起動すると、インストールした直後のデフォルト状態では図01の画面が表示されるので、[空のデータベースの作成]を選択して[OK]ボタンをクリックします。表示されなかった場合は、[ファイル]-[新規データベース]を選択します。

図01
図01

 続いて、新規作成するファイルの名前を入力し、[保存]をクリックします(ここでは「交通費清算」)。WordやExcelで新規文書を作成するのと同じ簡単な作業です。これでファイルメーカーでは新規の空のデータベースを作成したことになります。

図02
図02

 お使いのPCの環境にもよりますが、[作成]ボタンを押してから10秒ほど待つと「(ファイル名)のデータベースの管理」ダイアログボックスが現れます(図03)。そのウィンドウの下部では、[フィールド名]の入力欄にカーソルが点滅しています。そうなんです、もうフィールドを定義していいんです。早速、要件(1)の項目を順に定義していきましょう。見ての通り、名前を入力して[作成]ボタンを押すだけです。

図03
図03

 [フィールド名]欄の横にはタイプを選択する欄があります。ここで入力すべきデータの種類、いわゆる「型」を決定していきます。他のDBによくある整数型や浮動小数点型など、複雑で多岐に渡る型をファイルメーカーは用意していません。あるのは「テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプ、オブジェクト、計算、集計」の8種類だけです。ここでは、日付は日付タイプ、金額は数字タイプとして、その他はテキストタイプとして作成します。

 ものの2分もあれば定義できたかと思います(図04)。項目の作成が終わったら、[OK]ボタンをクリックします。

図04
図04

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データの入力

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この記事の著者

伊藤 芳信(イトウ ヨシノブ)

大学時代のアルバイトでFileMaker Proに出会う。卒業後某大手SI企業に就職するも、個人で続けていたFileMaker Proでのシステム開発の魅力に取り付かれ、早期退社。その後数社を経て、現在は株式会社ジーネクストにて数々の大手企業の社内システムの導入・構築・運用に奮闘中。FileMake...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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