エン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に実施した「生成AIの活用」についてアンケートの結果を1月18日に発表した。
本調査は、2023年9月11日~同年11月9日の期間にインターネット上で行われ、「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー1434名から有効回答を得ている。
生成AIを自身の業務で使用しているかを質問したところ、18%が「使用している」と回答した。職種別で見ると、生成AIの使用率上位は「マーケティング・販促企画・商品開発系」(47%)と、「コンサルタント系」(46%)となった。年収別では「使用している」と回答した「1000万円以上」の人は29%、「1000万円未満」の人は17%となっており、12ポイントの差が見られた。
生成AIを業務で「使用している」「使用を検討している」と回答した人に、どの用途で使用(または検討)しているか質問したところ、トップは「ドキュメント要約・議事録作成・文字起こし」(54%)、次いで「挨拶文・返信文などメール作成」(46%)が続いた。使用している生成AIは「ChatGPT」が83%で最多となった。
生成AIを使うメリットを質問したところ、上位は「生産性の向上」(74%)「労働時間の削減」(71%)となった。一方、生成AI使用上の懸念点として多く挙げられたのは「誤情報の発信」(60%)「真偽の確認に手間がかかる」(53%)「機密情報の漏洩」(49%)「著作権・商標等の侵害」(47%)だった。
また、生成AIを「使用していない(使う予定もない)」と回答した人にその理由を質問したところ、上位は「自身の業務において必要性を感じない」(43%)「使い方がわからない」(34%)「情報が正確か不安」(25%)となった。
生成AIの進化によって、今後職を失うことや、会社・業界へ及ぼされる影響などに対して不安があるかを質問したところ、27%が「不安がある」と回答した。職種別で見ると「クリエイティブ系」の人は56%が不安視している一方、「コンサルタント系」の人は60%が「不安はない」と回答しており、職種別で大きく差が出る結果となった。年収別では、年収1000万円以上の人のほうが「不安はない」と回答した人が多いことが分かった(1000万円未満:34%、1000万円以上:49%)。
また、今後の生成AIの利用については、77%の人が「使っていきたい」(積極的に使っていきたい:15%、必要に応じて使っていきたい:62%)と回答した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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