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生成AI時代に活躍するエンジニアの必携スキルとは? ウルシステムズ漆原氏が語る、プロダクト開発の未来

生成AIが導くプロダクト開発の未来 Part1

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 GitHub CopilotやChatGPTなどの生成AIの登場により、開発者がAIを活用しながら仕事を進める働き方が標準になりつつある。しかし、生成AIにより開発者の仕事が代替されるのではないかという懸念や、今後のキャリアについて悩む開発者も多い。AI技術が進化し続ける中、プロダクト開発に参加するエンジニアはどのようなスキルを磨くべきか、また将来的なキャリアパスはどう変化するのだろうか。生成AIがエンジニアの職業に与える影響と、今後のキャリア展望について現役エンジニアであり経営者でもある漆原茂氏に意見を伺った。同氏はウルシステムズ 代表取締役会長であり一般社団法人Generative AI Japanの設立発起理事でもある。

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エンジニアたちの真価が問われる生成AI革命

 ウルシステムズ株式会社は、先端技術のITコンサルティングやアジャイル開発の内製化支援を行う企業であり、大規模システム開発やクラウドコンピューティング、デジタル変革(DX)などの実践に強みを持っている。これまでさまざまな業界の企業に先進的なソリューションを提供し、信頼を築いてきた。創業者で代表取締役会長の漆原茂氏は、技術者としての豊富な経験を持ち、業界内での影響力も大きく、AIやDXの分野でも先進的な視点を持つ。さらに、2024年1月には一般社団法人Generative AI Japan(略称「GenAI:ジェナイ」)の設立に関わり、理事としても活動している。

 「GenAI」を設立した背景について漆原氏は「ChatGPTの登場以降、生成AI分野では驚異的なスピードでイノベーションが起きています。この波は私たちエンジニアを大いに刺激しましたが、個社での取り組みには限界があると感じました。そこで、社会実装を目指す仲間たちと共に、企業の枠を超えてノウハウを共有し、業界全体の発展を促進するためにGenAIを設立しました」と述べる。

 生成AIを導入すると、数々の課題が浮かび上がる。データの準備方法、有効なプロンプトの作成法、避けるべき使用法、ハルシネーション(事実と違う内容の生成)の防止策など、さまざまなガイドラインが必要になる。最近では、セキュリティはもちろん、倫理的な問題も出てきている。各企業がどこまで何をすべきかまだ手探り状態だ。法規制などのルールも今後出てくるだろうが、それと並行して横の情報連携をしながら、ノウハウを共有する場を求めていたのだ。「GenAI」のコンセプトに賛同して参加する企業は60社を超え、活況を呈している。

 「かなり先進的に生成AIを活用している大企業の方々にたくさん参画いただいています。加えてクラウドベンダーやAIサービス提供企業も参加しています。さらに受託開発やコンサルティングを行うような社会実装を担当するエンジニアも加わっています。こうした多様な立場の人々がGenAIに集まっているのが面白いですね」(漆原氏、以下同)

ウルシステムズ株式会社 代表取締役会長 漆原茂氏
ウルシステムズ株式会社 代表取締役会長 漆原茂氏

 「GenAI」の活動は多岐にわたる。月次でのユースケースや技術ノウハウの共有、活発な情報交換が行われているSlackチャンネルなどがある。設立から半年経って開催された会員企業向けのサミットは、AWSのラボを借りて実施した。異なる業種の参加者が一堂に会し、共創のためのパネルセッションやワークショップを行った。また2024年12月には日経ビジネスと共催で「生成AI大賞2024」を開催する予定だ。

 「GenAI」は社会実装や共創を重視している団体だ。漆原氏は、技術動向に加えて社会実装における現場の課題とその克服方法、組織づくり、ビジネス効果の検証などの実践的な内容を、会社を超えて共有し、互いの活躍を称え合う場を作りたいと考えていると語った。

 「生成AIは日本の経済成長に欠かせない重要な技術分野です。オールジャパンで取り組む必要があり、国とも協力しながら民間側で人材育成や事業共創を推進したいと考えています。エンジニアもユーザーも含めた中立的な団体として最善の活動を探っており、まだ始まったばかりなのに大変な盛り上がりを見せています。そして今、エンジニアたちの真価が問われる時期に来ています。本格的な事業貢献がエンジニアたちに期待されているんです」

 漆原氏は生成AIの面白さについて、その大規模な投資による急速な技術進化と、一般ユーザーでも直接使えるレベルに急速に達した点を挙げている。膨大な資金や人材が惜しみなく投入され続けており、3カ月毎に驚くべき進化を遂げている稀有なイノベーションだという。また、これまで専門家に限られていたAIやデータ利活用の領域が、生成AIによって一般の人々にも開放されたことを画期的だと評価している。

 「ユーザーもビジネスの現場の人も、簡単に身近で生成AIを活用できるようになりました。まるで突然、全人類にAI活用への扉が開かれたような状況です。急速な市場への浸透状況が、生成AIの革新性を物語っています」

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生成AIでエンジニアの働き方はどのように変化する?

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

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ミヨグラフィ(ミヨグラフィ)

フットワークが窒素よりも軽いフリーランスフォトグラファー。ポートレート、取材、イベントなど主に人物撮影をしています。英語・中国語対応可能。趣味は電子工作・3Dプリント・ポールダンス。 Webサイト

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