Helpfeelは、有料の生成AIを導入している企業でツール導入立案者または運用担当者を対象に実施した、「企業の生成AI導入」に関する実態調査の結果を11月29日に発表した。同調査は、10月3日〜5日の期間に行われ、1007名から回答を得ている。
調査対象者に、社内に生成AIを導入した理由を尋ねたところ(複数回答)、「リサーチ・分析のため」(33.4%)がもっとも多く、「顧客対応の自動化のため」(32.5%)、「メール・企画書などの文書作成のため」(29.6%)がそれに続いた。
生成AIの導入効果に満足しているかを尋ねた質問では、「とても満足している」(30.4%)と「やや満足している」(58.0%)を合わせた割合が、約9割となった。
生成AIを導入してみて課題を感じたかを尋ねたところ、「かなり課題を感じた」(19.5%)と「やや課題を感じた」(58.1%)を合わせた割合が約8割となった。
生成AIを導入してみて課題を感じたかに対する回答を、社内への生成AI導入の理由別でみると、「リサーチ・分析のため」に生成AIを導入した企業では「かなり課題を感じた」「やや課題を感じた」という回答が多い一方、「情報収集のため」に生成AIを導入した企業では「あまり課題を感じなかった」「まったく課題を感じなかった」という回答が多い。
生成AIを導入してみて「かなり課題を感じた」または「やや課題を感じた」と答えた人に、どのような点に課題を感じたかを尋ねた質問(複数回答)では、「データプライバシーの懸念」(37.0%)が最多となり、以下「情報漏洩・セキュリティ面の懸念」(36.8%)、「ハルシネーションの発生」(30.8%)が続いている。
生成AI導入にあたっての課題として、「データプライバシーの懸念」「情報漏洩・セキュリティ面の懸念」「ハルシネーションの発生」を挙げた人に、社内では生成AIの利用についてルールを整備しているかを尋ねたところ、「データプライバシーの懸念」を挙げた人は「現在、ルールの整備を検討している」(41.2%)が最多となった。そのほか「情報漏洩・セキュリティ面の懸念」を挙げた人は「現在、ルールの整備を検討している」(45.8%)が、「ハルシネーションの発生」を挙げた人は「すでにルールを整備している」(45.2%)がもっとも多かった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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