はじめに
今回はアジャイル開発やスクラムにおけるタスク管理システム「カンバン」を提供するAzure Boardsの使い方を、実際に画面を操作しながら説明します。
対象読者
- Microsoft Azureや他のクラウドサービスを利用している方
- アジャイル開発を行っている方
- DevOpsの一通りの流れを理解したい方
Azure Boardsを使ってみよう
前回作成したAzure DevOpsのプロジェクトを用いて、実際にAzure Boardsを触ってみましょう。Azure Boardsを使用するための設定を行った後、各ワークアイテムやプロダクトバックログなどの作成方法を説明します。
はじめに、アジャイル開発を行う上でよく登場する用語を、簡単に紹介します。
用語 | 説明 |
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プロダクトバックログ | プロジェクトで取り組む予定の全てのワークアイテムを優先順位付けして保存するリスト |
スプリント | あらかじめ定められた期間(通常1~4週間)で、選択したワークアイテムを完了させることを目指す時間枠 |
ワークアイテム | Azure Boardsの基本構成要素。プロジェクト内で追跡するべきあらゆる作業の単位を表す |
Azure Boardsは、ワークアイテムと呼ばれる単位でアイテムを作成し、管理していきます。ワークアイテムには主に以下の種類が存在します。
ワークアイテム名 | 説明 |
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ユーザーストーリー | エンドユーザーの視点から見た機能要求 |
タスク | 開発作業を実行するための具体的な作業単位 |
バグ | 修正が必要な問題や不具合 |
エピック | 大規模な機能や取り組みを表す上位レベルの項目 |
機能(フィーチャー) | 提供する価値の集合体で、複数のユーザーストーリーをまとめたもの |
インペディメント | チームの進行を妨げる障害 |
これらのワークアイテムを組み合わせてアジャイル開発全体のライフサイクルを管理するのが、Azure Boardsの一般的な用途となります。