マイクロソフトは、5月19日、人間中心のエージェントの新しいオープンソースリサーチプロトタイプ「Magentic-UI」を発表した。
Magentic-UIは、Webベースの複雑なタスクを人間とエージェントが連携して完了させるオープンソースのエージェントプロトタイプ。Webブラウザ上でリアルタイムに動作する。
完全な自律性を目指す他のエージェントとは異なり、エージェントの行動の透明性を高め、効率的に人間が介入することで、安全性と信頼性を確保することを目指す。
ベースとなっているのは「Magentic-One」という、昨年リリースされた汎用型マルチエージェントシステムで、エージェントAI用のプログラミングフレームワーク「AutoGen」を搭載している。Magentic-UIは、Azure AI Foundryのモデルとエージェントと統合されている。
Magentic-UIは、Webブラウジングや、Pythonおよびシェルコードの作成と実行といったタスクを実行できる。具体的には、co-planning(共同計画)やco-tasking(共同タスク)、action guards(アクションガード)、human-in-the-loop(人間参加型)、plan learning(計画学習)といった機能を提供し、あらゆる段階でユーザーのニーズを考慮した人間中心のWebエージェントになっている。
例えばco-planningでは、ユーザーがタスクを指定したら、Magentic-UIが実行を開始する前に、タスクを達成するために何をするかを概説した明確な計画が作成される。ユーザーはMagentic-UIとともにこの計画を修正し、最終的にMagentic-UIに実行開始の承認を与える。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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