学びを資格とキャリアに!無料でCCST試験対策までできる学習ロードマップ
学習していくうえのポイントとして森下氏が指摘するのがネットワークの知識だ。サイバーセキュリティ入門は入門編ゆえに、ネットワーク以前のリテラシーなども扱うものの、学びを進めていきたいならネットワークの知識があると有利だ。
森下氏は「あらゆるサイバー攻撃は基本的にネットワークを通して行われます。どう防御するか、どう監視するか。ネットワークを学んでおいたほうが、セキュリティを学びやすくなると思います」と話す。これは森下氏自身がネットワークを学んでからセキュリティに進んだという経験からも確かだ。
アプリケーションに関わるエンジニアであれば、自分のアプリケーションにどのようなセキュリティ強化が可能か考えながら学ぶのも実践的でいいだろう。アプリケーション開発に専念しているとネットワークやインフラ周辺には関心が薄れがちだ。セキュリティを学ぶことで、例えば「ここが攻撃されたら、こういう影響がありそうだ」「ここを強化すれば、より確実に防御できそうだ」など、セキュリティ強化策のヒントが見つかるかもしれない。アプリケーションを知り尽くしているエンジニアがセキュリティの知識を持てば、セキュリティ専門家には気づかない強化策に気づくこともあるだろう。
森下氏は「今後IoT化が進んで社会インフラがデジタル管理されると、セキュリティは人命を守るうえでも重要になります。直近では病院がランサムウェア被害を受けて電子カルテや各種システムが使えなくなり、手書きや手作業を強いられてしまいました。こうしたことが起きると助けられる人を助けられなくなるというリスクにもつながります。今後セキュリティはますます重要になるため、安全性の確保をしていかなくてはなりません」と話す。
「サイバーセキュリティ入門」の先には、先述した初級編の3講座「Endpoint Security」「Network Defense」「Cyber Threat Management」に進むのがおすすめだ。これらの3本はシスコが新しく設けたエントリー向け技術認定資格CCST(Cisco Certified Support Technician)Cybersecurityの試験範囲となっている。無料のシスコ ネットワーキング アカデミーでCCSTの試験対策ができてしまうのだ。CCSTを足がかりにして、より上位のCCNAに挑戦するのもいいだろう。

なお初級編の3講座は、パケットトレーサーというネットワーク機器をソフトウェア上で操作できるシミュレーターツールを使うコースであり、手を動かしながら学べる内容になっている。通常は有償の場合も多い資格試験対策を、体系的な学習からシミュレーターでの実践まで無料で準備できるのは、シスコ ネットワーキング アカデミーならではの大きなメリットだ。
独学のモチベーションを維持するコツとして森下氏は「大学院に行くときもそうでしたが、覚悟を決めたら決意を誰かに宣言するといいと思います。あと1人でやらない。仲間と一緒にやるとか、巻き込むのもいい方法です」とアドバイスする。
「毎日1%ずつ成長を続けたとしたら、3ヶ月で2.5倍、半年で6.1倍、1年後には37.8倍になります。毎日積み重ねれば、1年後には全く違う自分がいると想像してみてください。学ぶことが楽しくなるのではないでしょうか」
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