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Developers Summit 2025 KANSAI セッションレポート(AD)

あなたのコードが移動を変える!Hondaの思い描く「協創」と車載アプリ開発のリアル

【B-2】Hondaがいま考える、企業コラボレーションと車載アプリのこれから

 日本の基幹産業である自動車産業において、国内2位の売上を挙げている本田技研工業(以下、Honda)。同社が掲げている夢は「人々に自由な移動の喜びを提供し続けていくこと」。その夢の実現に欠かせないのがソフトウェアである。Hondaではソフトウェアによってどんな新しい価値を生み出そうとしているのか。四輪事業本部SDV事業開発統括部スマートキャビン開発部インフォテイメントソフトウェアプラットフォーム開発課でIVI(In-Vehicle Infotainment:車載インフォテイメント)のソフトウェア開発を担当している3人のエンジニアが取り組みを紹介した。

ソフトウェアが生み出す自動車の「継続的な価値提供」

 グローバルブランドスローガン「The Power of Dreams」からもわかるように、「夢」を大事にしているHonda。そんなHondaが今、夢として掲げているのが「人々に自由な移動の喜びを提供し続けていくこと」。自由な移動は、Hondaが目指す普遍的で本質的な価値。そしてその価値を生み出すのはソフトウェアであるという考えの基に生まれたのが「ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)」であると、高橋豪氏は説明する。

 高橋氏は2005年に関西の自動車部品メーカー(Tier1サプライヤ)に入社し、IVIのソフトウェア開発を担当。2024年にHondaに入社し、現在は、Honda Software Studio OsakaでIVIのソフトウェア開発を担当している。IVIとは「In-Vehicle Infotainment」の略称で、情報(インフォメーション)と娯楽(エンターテイメント)を組み合わせた造語であり、情報と娯楽を提供するシステムを指す。

本田技研工業株式会社 四輪事業本部 SDV事業開発統括部 スマートキャビン開発部 インフォテイメントソフトウェアプラットフォーム開発課 高橋 豪氏
本田技研工業株式会社 四輪事業本部 SDV事業開発統括部 スマートキャビン開発部 インフォテイメントソフトウェアプラットフォーム開発課 高橋 豪氏

 現在、Hondaの次世代EV(Electric Vehicle)はSDVという考えかたを導入して、開発が進められている。 SDVがもたらすのは継続的なソフトウェアアップデートによる価値提供。これを目指す上で、現行世代におけるIVIソフトウェアの現在地はどのようになっているのか?「Android Automotive OS搭載車両をグローバルに順次、展開している段階にあります。さらに、ソフトウェアアップデートの配信も始まっています」と高橋氏は語る。例えば、駐車時の動画・ゲーム・ブラウザアプリの利用を可能にし、アシスタントからの提案表示、UXの向上なども行われている。「Hondaとして懸命に取り組んでいるものの、お客様は継続的な価値提供を本当に体感できているのか。もっとやれることがあるのではないか。そうした想いから、私たちが今取り組んでいるのが『協創』というアプローチです」(高橋氏)

Hondaが目指す社会とソフトウェア戦略
Hondaが目指す社会とソフトウェア戦略

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アプリがクルマに搭載される時代!Hondaの新たな価値提供

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

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岩本 隆之(イワモト タカユキ)

 1986年 兵庫県神崎郡出身 2009年 関西大学卒業 学生時代より写真・映像制作を行う。 写真撮影スタジオ勤務ののち、2020年独立。 現在は大阪市在住。 広告写真を中心としながら、ジャンルを問わず活動中。 HP Instagram

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