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COBOLプログラミング

COBOL言語をLinux環境で動かす

OpenCOBOLのコンパイル実行環境構築と簡単なCOBOLプログラムの作成


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セットアップ 1/2

 セットアップの概要は次のとおりです。

  1. SourceForgeよりソースの取得
  2. 取得したソースの取り込み
  3. ソースの展開
  4. ソースのコンパイルとライブラリ設定

 1のSourceForge画面よりtarballを取得できますが、URLのみの取得とし、接続したターミナルよりwgetコマンドでソースを取得する方法を説明します。

1.SourceForgeよりソースの取得

 OpenCOBOLのSorceForgeのURLは以下になります。

 上記リンクをクリックすると以下の画面が表示されます(2008年3月2日現在)。

OpenCOBOLソース取得画面
OpenCOBOLソース取得画面

 Latestリリースのtar.gzファイルを取得します(画像では、open-cobol-1.0.tar.gzとなっています)。

 カーソルをアンカーリンクに当てるなどしてダウンロードURLを確認してください。次項で使用します。なお、執筆当時のダウンロードURLは以下のとおりでした。

  • http://downloads.sourceforge.net/open-cobol/open-cobol-1.0.tar.gz?modtime=1198759722&big_mirror=0

2.取得したソースの取り込み

 前項で取得したURLを使用し、ターミナルよりwgetコマンドでソースを取得します。なお、?modtime以降は不要です。今回の場合は以下のコマンドになります。

wget実行コマンド
wget http://downloads.sourceforge.net/open-cobol/open-cobol-1.0.tar.gz

 適当なディレクトリにソースを取り込んでください。

ブラウザでソースを取り込む場合
 インストールするLinuxマシンのデスクトップでブラウザを起動した場合は、ターミナルのwgetを使用しなくてもソースを取り込むことができます。表示されているアンカーリンクをクリックしてください。
 ブラウザダウンロード機能により、設定されたディレクトリに格納されるので、ダウンロード先ディレクトリを確認しておいてください。

 実際にwgetコマンドでソースを取り込んだ場合のコンソール応答例は次のとおりです。ダウンロードしたファイルサイズも調べておいてください。

wget実行コンソール表示例
[e-fuse@]$ cd /home/e-fuse
[e-fuse@]$ wget http://downloads.sourceforge.net/open-cobol/
open-cobol-1.0.tar.gz
--20:07:43--  http://downloads.sourceforge.net/open-cobol/
open-cobol-1.0.tar.gz
downloads.sourceforge.net をDNSに問いあわせています... 66.35.250.203
downloads.sourceforge.net|66.35.250.203|:80 に接続しています... 
接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 302 Found
場所: http://jaist.dl.sourceforge.net/sourceforge/open-cobol/
open-cobol-1.0.tar.gz [続く]
--20:07:43--  http://jaist.dl.sourceforge.net/sourceforge/
open-cobol/open-cobol-1.0.tar.gz
jaist.dl.sourceforge.net をDNSに問いあわせています... 150.65.7.130
jaist.dl.sourceforge.net|150.65.7.130|:80 に接続しています
... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 934641 (913K) [application/x-gzip]
Saving to: `open-cobol-1.0.tar.gz'

100%[===============================================================
============================================>] 934,641      
566K/s   in 1.6s

20:07:45 (566 KB/s) - `open-cobol-1.0.tar.gz' を保存しました 
[934641/934641]

[e-fuse@]$ ls -l open-cobol-1.0.tar.gz
-rw-r--r-- 1 e-fuse e-fuse 934641 12月 27 20:31 
open-cobol-1.0.tar.gz
[e-fuse@]$

 ダウンロードサイズは、前項ダウンロードURL画面のSizeと照合してください(今回は934641bytes)。

3.ソースの展開

 取得したソースはtar.gz形式で圧縮書庫化されています。tarコマンドで解凍し展開します。

 まず、どのような内容が格納されているか確認してみましょう。tar.gz形式で圧縮され書庫に格納されている内容を表示するtarコマンドは以下になります。

tar.gz形式圧縮書庫の内容を表示するtarコマンド例
tar ztf filename.tar.gz

 それでは、今回wgetコマンドで取得したソースを確認してみましょう。

今回取得したソースを確認
[e-fuse@]$ tar ztf open-cobol-1.0.tar.gz
open-cobol-1.0/
open-cobol-1.0/m4/
open-cobol-1.0/m4/lib-link.m4
open-cobol-1.0/m4/po.m4
open-cobol-1.0/m4/lib-ld.m4
open-cobol-1.0/m4/iconv.m4
...(途中略)
open-cobol-1.0/config.h.in
open-cobol-1.0/AUTHORS
open-cobol-1.0/INSTALL
open-cobol-1.0/libcob.h
open-cobol-1.0/ABOUT-NLS
open-cobol-1.0/ChangeLog
open-cobol-1.0/cpucheck.c
open-cobol-1.0/COPYING
[e-fuse@]$ 

 取得したファイルサイズが同じで、ソースの内容が上記表示例と変わらなければ取得に問題はありませんので、tar.gzファイルを解凍展開します。解凍展開のtarコマンドは以下のとおりです。

tar.gz形式圧縮書庫を展開するtarコマンド例
tar zxvf filename.tar.gz

 上記tarコマンドを実行すると、カレントディレクトリにtar.gzで書庫化されたディレクトリ構成で展開されます。今回の場合は、カレントディレクトリにopen-cobol-1.0というディレクトリが作成されているはずです。

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セットアップ 2/2

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この記事の著者

布施 榮一(ふせえいいち)

布施加工有限会社 代表取締役布施加工って何しているとこなの??実はIT屋さんだったりします(笑)Linux基盤各種サービスの設計構築およびコンサルティングをやっています。ブログもちょこちょこっと書いてます。Alinous-Core 正規販売代理店

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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