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Windows PowerShell 入門

Windows PowerShell 入門(7)-関数編2

変数と関数のスコープ、プロファイルの登録、パイプライン処理

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begin, process, end

 PowerShellでは、パイプラインで受け取った値を処理する方法にbegin/process/endというものが存在します。まずは、下記スクリプトを入力してください。

PS > function f
>> {
>> begin { $local:cnt = 1 }
>> process { ("$local:cnt:$_"); $local:cnt += 1 }
>> end { $local:cnt }
>> }
>>

 このスクリプトには、begin/process/endがありますが、パイプラインから値を受け取ると

begin {最初の1回だけ実行}
process {パイプラインで受け取った値ごとに実行}
end {最後に1回だけ実行}

 という動作をします。

 つまり、先ほど入力した関数fは、

  1. 最初にローカル変数cntを1で初期化
  2. パイプラインから受け取った値($_に値が代入されている)を表示し、ローカル変数をインクリメント
  3. 最後にローカル変数の現在値を表示

 ということを行います。

 先ほど、パイプライン引数の値は$input自動変数に入ることを説明しました。process節でパイプラインの値を取得する場合は$_自動変数となりますので、使用には注意してください。

 実際に、この関数にパイプラインから値を渡してみましょう。

PS > "apple","banana","orange" | f
1:apple
2:banana
3:orange
4

 パイプラインからの値を処理する際、前処理と後処理を行いたい場合は、ぜひ使用してみてください。

まとめ

 今回は、前回に引き続きPowerShellでの関数の取り扱いを取り上げ、次の内容について解説しました。

  • 関数をファイルに作成する
  • 関数をプロファイルに登録する
  • パイプライン引数
  • begin, process, end

 次回もPowerShellでの関数の取り扱いについて取り上げると共に、変数のスコープについても説明したいと思います。

参考資料

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この記事の著者

HIRO(ヒロ)

HIRO's.NETのHIROです。とある半導体工場のSEです。VB.NET, C#, PowerShellによるプログラミングを楽しんでいます。最近はBlog でPowerShellについて書いています。2008/07/07にPowerShell from Japan!!というサイトを立ち上げまし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/2623 2008/07/03 14:00

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