はじめに
Microsoftの提供するVisual Studio Code(VS Code)は、2015年の最初のリリースから、今では開発用エディタの定番の座を占めるまでになりました。これには、無償で使えることも大きいですが、何よりエディタとしての使いやすさ、そしてさまざまな拡張機能によっていくらでも使い勝手を向上させたり、利用の領域を拡げられるということも大きいでしょう。
本連載では、このVS Codeにフォーカスし、基本的な使い方から拡張機能の活用、そして本格的な開発現場での利用を想定した高度な機能までを紹介していくことで、読者がVS Codeマスターになるお手伝いをします。
対象読者
- テキストエディタメインで開発してきた方
- Visual Studioより軽い環境が欲しいと考えている方
- Visual Studio Codeをもっと使いこなしたいという方
必要な環境
本記事の内容は、以下の環境で動作を確認しています。
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macOS Sequoia 15.7.7
- Visual Studio Code 1.126.0(June 2026)
Copilot Agents Windowとは
本稿のテーマであるCopilot Agents Window(以降、Agents Window)とは、一言で表現すれば「AIエージェントの作業に特化したVS Codeのウィンドウ」です。公式では、「Agent-driven development」すなわち「エージェント駆動開発」のための機能と称しています。2026年5月にリリースされたVS Code 1.120で、Stable版プレビューがリリースされました。Stable版ではありますがプレビュー扱いであるので、将来のバージョンでは仕様が変更される可能性があることに注意が必要です。
Agents Windowの特徴
従来の、エディターを中心としたウィンドウは、コードの読み書きに特化されたもので、エージェント作業はセカンダリサイドバーにおいて行うものでした。これはコード中心なので「コードファースト」のアプローチです。
Agents Windowは、エージェント作業に特化されたVS Codeの新しいウィンドウ形態であり、従来サイドバーで行っていた作業をすべて独立したウィンドウで行うことができます。エージェントが前面に来ることから、「エージェントファースト」のアプローチと言えます。
Agents Windowは、従来のウィンドウを置き換えるものではなく、共存して動作します。すなわち、コードを確認して修正する作業と、コードを生成したりレビューする作業を並行して行うことができます。ただし、これだけだと「従来でもできていたのでは?」と思われる読者もいるかもしれません。
Agents Windowでは、複数のセッション(エージェントが実行するタスク)を同時実行できます。複数のセッションを同時に実行できることで、異なるワークスペース、リポジトリに対して1つのウィンドウで作業することができます。作業対象のワークスペースやリポジトリごとにウィンドウを切り替える手間もなく、全容を一望できるのが最大の特徴です。
また、エージェントによるコードの変更は「変更」パネルにまとめられるので、その内容を確認したり、採用/破棄などのコントロールが一箇所で可能です。
一つの窓口で、プロジェクトにまたがる作業をエージェントに委ねることができる。これがAgents Windowの最大の魅力でしょう。
Agents Windowの利用条件
Agents Windowの利用において必要な条件は、従来から大きく変わるものではありません。GitHub Copilotの機能を利用するために、GitHubのアカウントとGitHub Copilotの利用契約が必要です。無料枠でもある程度利用可能ですが、本格的な利用にはPro以上のプランへの加入を推奨します。本稿は、Proプランを前提として解説します。
[NOTE]前身はAgents Application
Agents Windowは、Stable版リリースまでInsiders向けにリリースされていた、Agents Applicationです。そこで蓄積されたフィードバックを反映する形で、VS Code 1.120でStable版のAgents Windowとして整理・統合され、プレビューリリースされました。
