実装の調整
Agents Windowには、細かなフィードバックを繰り返して、プロジェクトの完成度を向上させていく機能もあります。
フィードバックの送信
実装を調整するには、[変更]パネルを利用します。このパネルには、既述の[変更点]タブと、[ファイル]タブがあります。[ファイル]タブには、現在のフォルダ/ファイル構成がエディターウィンドウのファイルエクスプローラーと同じ形式で表示されます(図14)。
[変更点]タブか[ファイル]タブからファイルを開き、「フィードバック」を追加することができます。フィードバックを追加して、[送信]をクリックすると、スキル「act-on-feedback」を起動して、そのフィードバックを適用する作業が実行されます(図15)。
フィードバックの内容としては、変数名を分かりやすいものや命名規則に合ったものに変更するとか、文字列の表記(英語→日本語)を修正したいとか、そういったものが考えられるでしょう。細かくエージェントにフィードバックを伝えることで、プロジェクトの生成物をより組織に合ったものに修正していくことが可能です。
これらの機能を利用して修正を繰り返すことで、アプリの完成度を上げていくことができるでしょう。
マージとセッションの完了
作業に問題がなければ、元のリポジトリにマージしてセッションを完了させます。[変更点]タブに[変更のマージ]と表示されていれば、それをクリックすることでコミットとマージを実行してくれます。プルダウンして、[変更のコミット]でコミットだけ実行することもできます(図16)。
コミット/マージされると、セッションを完了させることができます。セッションを完了させるには、[変更点]タブに現れる[完了としてマーク]をクリックするか、セッションパネル内の該当セッションにおいて[✓]をクリックします。これらの操作で、プロジェクトの改変という一つのセッションが完了したことになります。
なお、ワークスペースをGitHubリポジトリとした場合には、ここで「この変更をコミットして」「現在のブランチをpush/publishして」「このブランチでPRを作成して。タイトルは「~」で」などとすれば、プルリクエスト、マージまでを一貫して流すといったよりエージェントらしい使い方も可能でしょう。
今回登場のショートカットキー
| 機能 | macOS | Windows |
|---|---|---|
| エージェントで開く(エディター画面) | [Shift]+[Command]+[A] | [Ctrl]+[Shift]+[A] |
| エディターで開く(Agent Window) | [Shift]+[Command]+[A] | [Ctrl]+[Shift]+[A] |
| 新しいセッションの開始 | [Command]+[N] | [Ctrl]+[N] |
| 変更点の表示 | [Shift]+[Command]+[G] | [Ctrl]+[Shift]+[G] |
| ファイルの表示 | [Shift]+[Command]+[E] | [Ctrl]+[Shift]+[E] |
まとめ
今回は、VS Codeで新しく利用可能になったAgents Windowを紹介しました。Agents Windowが生きてくるのは、開発プロジェクトが本格的にAIを活用したいと考えるケースでしょう。
その場合には、複数のセッションや修正の管理機能が生きてきますが、あくまでもAIを補助的に使いたいケースでは、従来のAgentパネルで十分ともいえます。いずれにしろ、VS CodeにおけるAIの利用に大きな選択肢が加わったのは歓迎されるでしょう。
次回はVS Codeにおける開発環境の整備に戻り、Rubyについて、言語サポート、Webアプリ開発などの環境構築を紹介します。
