はじめに
自分のWebサイトに検索機能を組み込みたいが、自力で検索ロジックを実装したり、記憶領域やインデックス作成などの問題に取り組んだりすることは避けたい――そう考える人は多いでしょう。今では、検索機能の実装は簡単です。Live Search Webサービスを利用して、1日最大25000件の検索をサイトから実行できます。商用サイトと非商用サイトのどちらからも利用でき、費用はかかりません。
図1はLive Searchのホームページです。Live Searchには、標準の検索サービスに加えて、画像、ニュース、地図など、対象ジャンルを絞った検索サービスもあります。
この記事はもともとCoDe Focus Magazineの「Windows Live」エディション(2008, Vol. 5, Issue 2)に掲載されたものです。許可を得てここに転載しました。
2つの利用方法
サイト開発者がLive Searchの検索機能を自らのサイトに組み込む方法は2つあります。1つはLive Search Boxです。コードを一切記述しなくても、Live Searchの機能を利用できます。どんなWebサイトにも、カスタマイズ可能な検索機能を短時間で実装可能です。この方法の詳細については、こちらのページを参照してください。基本的には、ウィザードに従って操作し、指定されたHTMLコードをサイトに組み込むだけです。
高度な検索機能を利用したい場合は、もう1つの方法、すなわち、Live Searchのエンジンに対してクエリを直接発行できるLive Search Webサービスを利用しましょう。こちらは、SOAP APIを備えたXMLサービスです。Web、画像、ニュース、電話番号、フィード、メタタグなど、対象を絞ったクエリを実行する独自の検索エンジンの構築に利用できます。
Live Searchについては、ドキュメントの充実したSDKがWeb上で公開されています。このSDKは、必要条件、Live Search Webサービスのクラスライブラリ、利用規約などを説明したドキュメントと、サービスの使い方を示すサンプルコードで構成されています。
準備
Live Search APIを利用するには、アプリケーションIDが必要です。アプリケーションIDの登録と管理はLive SearchのDeveloper Centerで実行できます。図2はDeveloper Centerのホームページです。
検索語や結果の表示をプログラムで制御したい場合には、こちらのサービスを利用します。
アプリケーションIDを新規作成するときには、アプリケーションの名前を指定します。また、割り当てられたアプリケーションIDは後でソースコード内で使用するので、どこかに記録しておきます。図3はアプリケーションIDの取得ページです。