Mashupのこれから
ネットワーク時代を迎え、ソフトウェア・テクノロジーの世界は、Open Standard、Free Open Source Software(FOSS)の流れにより、大きな変革期を迎えました。データ活用手法もWeb 2.0やCreative Commonsの考え方により、ネットワークの影響を受け、また大きな変革期に入ろうとしています。データをどう公開し、どう集め、どう新たな価値を生み出すのかというITの本質が問われる時代となりました。
企業は自社内の十分に活用されていないデータを情報資産として捉え、どう活用するのかを考えねば、みすみす有益な資産を活用できていないということになるでしょう。開発者は、従来型のテクノロジーのみに注目せず、Web APIをどう活用するのかを意識する必要があります。またこれらを結びつける環境は、よりネットワーク側にシフトしていくことでしょう。開発プラットフォームやツール類もネットワーク上に展開されることになることでしょう。無論0か1の議論ではありません。これらの新たなサービスが従来型のITシステムと結びつき新たなシステム構築スタイルが生まれるはずです。
GoogleやYahoo!、Amazon、楽天といったネットワークの巨人の動向だけでなく、今後は「ネットワークプラットフォーム」を意識するSun(Project Hydrazine)、IBMといった従来型ベンダーやデータセンター企業、IT企業以外の情報サービス企業の動向にも注目する必要があります。
このIT流れの中で考えれば、Mashupは形を変えつつも、今後も新たな時代のWebプラットフォームの開発手法として拡大していくと考えてよいのではないでしょうか。