PHPとは何か
PHPは、Webの世界に特化したプログラミング言語です。PHPを使えば、以下の事が可能になります。
- 『動的なWebページ』を作成することができる
- 会員登録画面などの登録・更新処理を伴うWebページを作成することができる
さて、『動的なWebページ(動的ページ)』とは何でしょうか。動的ページの反対語として、『静的ページ』があります。静的なページは、誰がいつアクセスしても、同一の内容が閲覧できるページのことです。
一般的な企業のホームページ内にある会社概要ページを思い浮かべてください。次のような情報は、年度が変わりWebサイト自体が更新された場合を除き、誰がいつ閲覧しても同じ情報が表示されるはずです。
商号:○×株式会社 住所:東京都○×市 資本金:1000万円 売上高:5000万円
対して、動的なページとは条件によって内容が変化するページのことです。例えば、何らかのWebサイトにログインした際、
今日の日付:2009年1月11日 ようこそ! ○×さん
のような情報が表示されるとします。『2009年1月11日』の部分がアクセスした日によって変化し、『○×さん』の部分がログインしたユーザー名によって変化します。このようなWebページを動的ページと呼びます。
動的なページを作成したり、条件判定をしたりといったWebで使えるプログラミング言語は他にもありますが、PHPはその中でもメジャーな言語だといえます。
静的ページの仕組み
編集部注
2015年12月2日現在、以降で言及されている「nextia.jp」のドメインのURLは、閲覧できなくなっているようです。本文の解説内容から挙動をイメージする形で読み進めていただけますと幸いです。
Webページはそもそもどのような仕組みで作り上げられているのでしょうか。まずは、静的ページの仕組みから見ていきます。以下のアドレスにアクセスしてください。
http://nextia.jp/demo/yokohama.html
アクセスしたら、Internet ExplorerなどのWebブラウザで、上部ツールバーの[表示]→[ソース](Firefoxの場合は[ページのソース])をクリックします。
すると、メモ帳などのテキストエディターが開き、<html>
のようななじみの無い記号類が出てくるはずです。
これはHTMLと呼ばれる言語で、WebブラウザはこのHTMLを解釈して画像を配置したり、文字に色をつけたりしています。例えばこのページの背景が灰色なのは、2行目の、
<body bgcolor="lightgrey">
で指定されています。また、画像は
<img src=http://nextia.jp/demo/photo01.jpg … />
の部分で指定されていて、ブラウザがHTMLとは別に裏方でダウンロードしています。http://nextia.jp/demo/photo01.jpgにアクセスすれば画像のみを閲覧できます。以下が静的ページの概念図です。
Webページを提供するコンピュータの事を「Webサーバー」と呼び、ページを閲覧するコンピューターを「Webクライアント」と呼びます。URLとは、インターネットのアドレスのことです。