動的ページの仕組み
さて、次は動的ページの仕組みです。PHPを使って、おみくじサイトを作りました。
http://nextia.jp/demo/omikuji.php
上記アドレスに何度かアクセスして見てください。アクセスする度に結果が異なる動的ページです。「横浜のページ」の時と同じように、ツールバーの[表示]→[ソース]をクリックします。
すると、このサイトのHTMLが表示されます。
「横浜のページ」と見比べて見てください。PHPらしき、目新しいものは見つかりましたか?
残念ながら、PHPはここでは見つけられません。これはPHPがWebサーバー上で実行されるプログラムであり、Webクライアントには見えないからです。PHPの役割は、条件に応じた適切なHTMLを生成し、生成結果をWebクライアントに見せることなのです。
試しに、中吉の場合と大吉の場合のソースを見比べてみましょう。下図のピンクの枠線で囲った箇所が、PHPの働きによって生成された動的な部分です。
では、本稿のサンプルソース「omikuji.php」をダウンロードし、「メモ帳」などのテキストエディターで開いてください。このファイルがおみくじサイトのWebサーバーに置かれています。Webサーバー側に置かれているため、Webクライアント、すなわち我々の開いているWebブラウザーからは、見ることができません。下図のピンクの枠線の部分がPHPです。
Webサーバー上で上記のようなPHPが動作する事で、Webクライアントが動的なHTMLを見ることができる、という仕組みを押さえておきましょう。以下が概念図です。
次回予告
今回は、プログラムの役割とPHPの動作の仕組みについて解説しました。PHPはWebサーバー上で実行され、WebクライアントにはPHPが見えない事に注意しましょう。
次回はPHPの環境構築に入ります。
- 「プログラム」はコンピュータに指示を出すための言語で、さまざまな条件判定や反復処理を行える
- 「Webサーバー」とは、Webページを提供するコンピュータのこと
- 「Webクライアント」とは、Webページを閲覧するコンピュータのこと
- 「静的なページ」とは、誰がいつアクセスしても同一の内容が表示されるページのこと
- 「動的なページ」とは、条件によって内容が変化するページのこと
- 「PHP」はWebに特化したプログラミング言語。Webサーバー上で動作し、条件に応じて適切なHTMLを生成して、Webクライアントに見せることができる