今年も多くのサービスや話題を提供してきたGoogle。Google Code Blogの23日付けエントリーにおいて、Googleが2008年に発表したサービス/APIの総括が述べられてる。
今年も多くのサービスや話題を提供してきたGoogle。Google Code Blogの23日付けエントリーにおいて、Googleが2008年に発表したサービスの総括が述べられてる。
同ブログでは、今年新たにリリースしたサービスとして以下の7つをあげている。
- App Engine
Googleのインフラ上でWebアプリケーションの実行/開発が行えるホスティングサービス。4月に限定公開、5月に一般公開した。一般公開時には、15万人以上がウェイティングリストに入っていたという。現在はプレビュー版となっており、無料で利用できる。年明けには有料プランも開始される予定となっている(参考リンク:15万人が待っていた、「Google App Engine」一般公開)。
- Web Toolkit 1.5
JavaでAjaxアプリケーションを作成するための開発ツール。8月末にリリースされたバージョン1.5からはJava 5をサポートし、パフォーマンスも向上した。
- Chrome
Google初のWebブラウザ。9月にベータ版として公開され、大きな話題を呼んだ。12月には正式版としてリリースされ、ユーザー数は1000万人を超えている。今後はMac版やLinux版、機能拡張用プラットホームの開発が進められていく予定となっている(参考記事:Google初のWebブラウザ「Google Chrome」ついにリリース、機能概要のまとめ)。
- AJAX Language API
3月に発表された、JavaScriptだけを使用して複数言語を簡単に翻訳/検知できるAPI。Webページ上のテキストフィールドやテキストエリアで、英語から日本語、日本語から英語といった文字変換を行える。また、文字列が何語で書かれているかを自動判別することもできる。現在、85ヶ国語に対応している。
- AJAX Libraries API
人気のあるAJAXライブラリにGoogleサーバーから直接アクセスするためのAPI。jQuery、jQuery UI、Prototype、script.aculo.us、MooTools、DojoといったオープンソースのJavascriptライブラリへ、アプリケーションからアクセスできる。
- OpenSocial
ソーシャルネットワークアプリケーション用のAPI群。2007年末に既にリリースされていたが、今年は成長の年になったといえる。現在、20以上のサイト、6億を超える開発者によって、OpenSocialは利用されているという。FacebookやMySpace、国内ではmixiでも採択されている。
- Android
携帯端末向けのアプリケーションプラットフォーム。10月には米国で初のAndroid搭載携帯「G1」も販売開始され、アプリケーション配布用サイト「Android Market」もオープンした。開発者向けにAndroid SDK 1.0をリリースし、ソースコード自体も公開している(参考記事:Google、携帯電話プラットフォーム「Android」のソースコードを公開)。
このほかにも、「YouTube API」、GoogleスプレッドシートからSQLライクな言語でデータを読み込むことができる「Visualization API」、GoogleマップをFlashから利用できる「Maps for Flash API」、クライアントアプリケーションでGoogle Financeのコンテンツを表示/更新できる「Finance API」、Googleの検索機能を活用し自分のニーズや興味に合わせた検索エンジンを作成できる「Custom Search API」など、Goolgeアプリケーションの統合や拡張をシンプルするためのAPIをローンチしてきたとしている。
【関連リンク】
・2008 Year in Review:Google Code Blog
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