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コスト効率が高く、ミッションクリティカル領域もカバーする
「SUSE Linux Enterprise 11」提供開始

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 ノベルは27日、エンタープライズ向けのLinux製品「SUSE Linux Enterprise 11」(スーゼー リナックスエンタープライズイレブン)を同日より提供開始することを発表した。コスト効率化に最適な、出荷時にもっとも早く動く最新Linuxサーバープラットフォームを目指し、様々な機能が強化されている。

 ノベルは27日、エンタープライズ向けのLinux製品「SUSE Linux Enterprise 11」(スーゼー リナックス エンタープライズ イレブン)を同日より提供開始することを発表した。コスト効率化に最適な、出荷時にもっとも早く動く最新Linuxサーバープラットフォームを目指し、様々な機能が強化されている。

 同社のパートナー&アライアンス営業統括 統括部長の斉藤雅美氏は同製品について、「商用Linuxサーバーのシェアでは1位のRed Hat Enterprise Linuxに大きく離されるものの、出荷金額の伸び率やISV(独立系ソフトウェアベンダー)サポート数はトップ。Microsoftと本格的に協業している唯一のLinux OSであり、Windowsとの相互運用性が高い。またメインフレームLinuxではナンバーワンシェアを占めることから、ミッションクリティカルな領域をカバーする能力も十分」と、企業のコアな領域でも採用が進むLinuxサーバーとしての魅力をアピールした。

パートナー&アライアンス営業統括 統括部長 斉藤雅美氏
パートナー&アライアンス営業統括 統括部長 斉藤雅美氏

 仮想領域のサーバーにも課金される競合製品に比べ、SUSE Linux Enterprise 11では物理サーバーに対してのみ課金される価格体系の優位性や、他社のディストリビューションを含めた技術サポートと併せて、エンタープライズ向けLinuxサーバーにおけるシェアを伸ばしたい構えだ。ローンチイベントとして、5月26日に東京で、5月29日に大阪でマーケティングキャンペーンを行うとしている。

 今回新機能として、従来の100倍以上高速化されたパッケージ管理サブシステムや、サポート依頼時に必要な情報を自動収集・送信する機能といった管理面が強化された。NFSベースの低コストなディスクレスシステム、コントロールグループによる各種リソースの詳細な制御等、RAS(信頼性・可用性・保守性)も向上している。仮想化環境の面では、3つの主要ハイパーバイザー「VMware ESX」「Microsoft Hyper-V」「Xen」をサポートしており、Xenのバージョンは3.2から3.3にアップデートされ、仮想環境での電源制御やマルチプラットフォーム間でのライフマイグレーションに対応した。

 また、モジュール式の高度な拡張機能として、高機能クラスタリングを行う「SUSE Linux Enterprise High Availability Extension」と、.NETアプリケーションをLinux上で動かすMonoを初めて商用Linuxサーバーで実現可能にした「SUSE Linux Enterprise Mono Extention」が用意された。強化されたデスクトップ環境「SUSE Linux Enterprise Desktop 11」では、最新版のOpenOffice.org、Mozilla Firefox、Novell Evolution等を搭載し、幅広いマルチメディア形式のサポートや、各種OSとの互換性、高度な電源管理、リモートデスクトップ管理等により、作業面でのコスト削減を狙う。

強化されたデスクトップ環境「SUSE Linux Enterprise Desktop 11」
強化されたデスクトップ環境「SUSE Linux Enterprise Desktop 11」

 
【関連リンク】
SUSE Linux Enterprise

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

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