onUpdate()の実装
何も表示されないApp Widgetはあまり実用的ではありません。幸い、今回作成するApp WidgetのRemoteViewオブジェクトの実装は簡単で、アプリケーションのdrawableリソースディレクトリに格納されている一連の画像を使用します。アプリケーションはこれらの画像リソースをR.drawable.[imagename]として参照します。今回のコードでは画像リソースの名前を格納する配列を作成することで、簡単にどれか1つの画像をランダムに描画できるようにします。次のコード例は、用意されている画像のうちの1つをランダムに描画するonUpdate()の実装を表しています。
@Override
public void onUpdate(Context context,
AppWidgetManager appWidgetManager,
int[] appWidgetIds) {
for (int appWidgetId : appWidgetIds) {
int imageNum = (new
java.util.Random().nextInt(IMAGES.length));
RemoteViews remoteView = new
RemoteViews(context.getPackageName(),
R.layout.widget);
remoteView.setImageViewResource(
R.id.image, IMAGES[imageNum]);
appWidgetManager.updateAppWidget(
appWidgetId, remoteView);
}
}
onUpdate()メソッドが最後のパラメータとしてApp Widgetインスタンスのリストを要求していることに注目してください。それぞれのインスタンスは別々に処理する必要があります。App Widgetフレームワークに存在する欠陥のため、提供されるインスタンスのなかには表示不能なものや使用不能なものもあるかもしれません。しかし、今回のサンプルではこの問題を無視しても構いません。今後皆さんが作成する実装では、どのApp Widgetが実際にアクティブなのかを追跡する必要があるかもしれないということを覚えておいてください。
この記事のダウンロード可能なコードに含まれる簡単なR.layout.widget XMLのレイアウト定義をよく見ると分かりますが、これは基本的には単純なImageViewです。RemoteViewsは、一部の限られた種類のViewオブジェクト、例えばButton、ImageButton、ImageView、TextView、AnalogClock、Chronometer、ProgressBarだけを使用でき、しかもこれらはFrameLayout、LinearLayout、またはRelativeLayout内でのみ使用できます。RemoteViewのアクセスはsetImageViewResource()やsetTextViewText()のようなメソッドによって制御されるため、RemoteViewは簡素に保つようにしてください。RemoteViewは別のプロセス内にViewを描画することを目的としたものなので、通常のレイアウトよりもアプリケーションからの制御性が低くなっています。
ここまでで、App Widgetの基本的な説明は完了です。ただし、ユーザーが画像の更新間隔を設定できるようにするには、設定Activityを実装し、RemoteViewの更新スケジュールについての処理を行う必要があります。
App Widgetの設定Activityの実装
マニフェストファイルにImagesWidgetConfigurationとして定義されている設定Activityは、基本的には他のActivityと同様ですが、次の2つの例外があります。
- 起動すると結果が返されるようになっています。従って、実装する際は必ず
setResult()メソッドを呼び出し、適切な結果(RESULT_CANCELEDまたはRESULT_OK)を返す必要があります。 - 結果を設定するときには、
AppWidgeManager.EXTRA_APPWIDGET_IDで参照される追加情報(extra)にApp Widget IDの値を記述する必要があります。
次のコード例は、この2つの例外についての対応を示しています。ユーザーがActivityを取り消した場合は、setResult()を呼び出し、既定の結果をRESULT_CANCELEDとして設定しています。
Bundle extras = launchIntent.getExtras();
if (extras != null) {
appWidgetId = extras.getInt(
AppWidgetManager.EXTRA_APPWIDGET_ID,
AppWidgetManager.INVALID_APPWIDGET_ID);
Intent cancelResultValue = new Intent();
cancelResultValue.putExtra(
AppWidgetManager.EXTRA_APPWIDGET_ID, appWidgetId);
setResult(RESULT_CANCELED, cancelResultValue);
}
この2点の制限を除けば、好きなように設定Activityを実装して構いません。図1は今回のサンプルで使用する単純な設定Activityを表しています。RESULT_CANCELEDが返された場合、App Widgetはユーザーに表示されません。RESULT_OKが返された場合は、App Widgetはユーザーに表示されます。個々のApp Widgetインスタンス用の設定データを保管するには、どの格納メカニズムを使っても構いません。この例では、SharedPreferencesインターフェースを使い、特定のApp Widget IDと一緒に更新間隔を保管します。完全な実装については、この記事のダウンロード可能なコードを参照ください。

