WebMatrixの主な機能
サンプルの作成や実行により、WebMatrixの機能や使用方法について大まかに理解できたことと思います。
ここではまだ説明していない機能も含め、WebMatrixの主な機能についてさらに説明します。
ワークスペース
WebMatrixの画面左下には、4つのアイコンが並んでいます。これらのアイコンをクリックすることにより、開発作業で使用するワークスペースを切り替えることができます。各ワークスペースについて、表6にまとめてみます。
ワークスペース | 説明 |
Site | Webサイトの設定、HTTPリクエストの履歴表示、Webサイトの実行や発行など |
Files | フォルダーやファイルの一覧表示、ファイルの新規作成や編集など |
Databases | データベースやテーブルの作成や編集、クエリの作成や実行など |
Reports | Webサイトのエラーや警告レポートの作成など |
HTTPリクエストの履歴表示
[Site]ワークスペース上で[Requests]アイコンを選択すると、Webサイトに対するHTTPリクエストの履歴を表示することができます(図23)。
Webサイトの設定
[Site]ワークスペース上で[Settings]アイコンを選択すると、Webサイトの種々の設定を行うことができます。SSL使用の設定、.NET Frameworkのバージョンの選択、PHP使用の設定、デフォルトページの管理などを行えます(図24)。
レポート
[Reports]ワークスペース上で[Home]タブ内にある[Report]部分の[New]ボタンをクリックすると、Webサイト内で見つかったエラーや警告についてのレポートを作成します。これにより、Webサイトの不具合を見つけて修正することができます(図25)。
Webサイトの発行
どのワークスペース上でも表示されている[Home]タブ内の[Publish]ボタンをクリックすると、Webサイトの発行のための[Publishing Settings]ダイアログボックスが表示されます(図26)。サーバー情報やサイト名などの必要な情報を入力して[Publish]ボタンをクリックするだけで、簡単にWebMatrixで作成したWebサイトをサーバー上に配置することができます。ホスティングサービスを探すこともできます。
まとめ
本稿では、マイクロソフトの新しい開発環境であるWebMatrixについて説明し、実際にデータベースと連携するサンプルWebサイトを作成してみました。WebMatrixを使用すると、今まで経験しなかった程、Webサイトを手軽に素早く作成することができます。ぜひ読者の皆さんもWebMatrixの楽しさを味わってみてください。