まとめ
今回ご紹介したSilverlight/XNAを利用することで、SilverlightのUIコントロールとXNAの描画処理を併用することが可能となります。しかしながら、Silverlight/XNAの特徴はこれだけではありません。1つの画面内でSilverlightとXNAを利用できるということは、SilverlightとXNAが相互に干渉できることを意味します。これらの特徴を利用したアプリケーションの開発方法に関しては、本連載の最終回でご紹介させていただきたいと思います。ともあれ、これでSilverlightとXNAを利用して、3Dアプリケーションを開発するための土台が整いました。
Silverlight/XNAのコードサンプル
ところで、Windows Phoneのコードサンプルを掲載している「Code Samples for Windows Phone」というページでは、Silverlight/XNAのサンプルとして「My Little Teapot Sample」が公開されています。これは、マイクロソフト謹製のサンプルであるため、イベントやセミナーなどで見掛けたことがある方も多いのではないでしょうか。
このサンプルは、Silverlight/XNAを利用した3Dアプリケーションとなっています。よって、今回の記事でご紹介した内容はもちろん、今後の記事で紹介する予定の内容がふんだんに盛り込まれています。ということは、こんな立派なコードサンプルがあるのなら、この連載を続ける意味ってないですよね。確かにそのとおりです。
…あっ! でもちょっと、ページを閉じる前に以下の画像をご覧ください!
上図のソースコードは、このサンプルで描画しているティーポットの3Dモデルです。どういうことかといいますと、「My Little Teapot Sample」というサンプルでは、このように3Dモデルをソースコードにハードコーディングしています。しかしながら、この方法はあまり現実的ではありませんし、汎用的でもありませんよね。やはり、3Dアプリケーションを開発するからには、独自に作成した3Dモデルを利用できなければ意味がありません。
次回予告
そこで次回は、Windows Phoneで利用できる3Dモデルの作成方法と、3Dモデルを描画するアプリケーションの開発方法をご紹介します。無償の3Dモデリングソフトで生成した3DモデルをWindows Phoneで描画することができれば、オリジナルの3Dアプリケーションを作成する事も可能となります。ということで、次回の投稿もぜひ…お見逃しなく!