はじめに
日本語のアプリケーションを作る際、日本語の入力処理は必須ですが、コントロールにフォーカスが移るたびにユーザーにIME(日本語入力システム)を起動させて入力させるのは、ユーザーフレンドリーなUIとは言えません。
InputMan for WPF 1.0JのGcImeManagerコンポーネントは、IMEのオンオフを自動で切り替えたり、ふりがなを自動で入力してくれるコントロールです。
今回は、このGcImeManagerコンポーネントを使って、入力する文字の種類によってIMEのオンオフを切り替え、入力した漢字の2種類(全角ひらがな・半角カタカナ)のふりがなを自動で入力してくれるアプリケーションを作成してみました。
対象読者
Visual Basic、Visual C# 2010を使ってプログラムを作ったことのある人
必要な環境
Visual Basic 2010、Visual C# 2010、Visual Studio 2010でプログラムが作れる環境。なお、本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studio 2010を使用して作成し、動作確認を行っています。
動作環境として、あらかじめ.NET Framework 4.0がインストールされている必要があります。動作するOSは、以下を参照ください。
OS | 32ビット(x86) | 64ビット(x64) |
Windows XP 日本語版 | ● | ● |
Windows Vista 日本語版 | ● | ● |
Windows 7 日本語版 | ● | ● |
Windows Server 2003 日本語版 | ● | ● |
Windows Server 2008 日本語版 | ● | ● |
Windows Server 2008 R2 日本語版 | - | ● |
コンポーネントのインストール
この記事の手順を試すには、Visual Studio、Visual Basic、Visual C#の開発環境にInputMan for WPF 1.0Jをインストールする必要があります。インストーラは、グレープシティのWebページからダウンロードできます。
製品のトライアル版一覧ページにてダウンロードしたい製品にチェックを入れ、ページ右上部の[申込フォーム]をクリックしてグレープシティのWebサイトへ必要情報を登録すると、添付トライアルライセンスキーファイルとダウンロードサイトを記載したE-Mailが送られてきますので、ここからダウンロードします。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。
参照の追加
InputMan for WPF 1.0Jをインストールしたら、使用するコンポーネントを追加します。今回のコンポーネントはコードから作成して使用するので、ツールボックスに追加するのではなくプロジェクトの[参照の追加]から設定を行います。追加する参照は、「.NET」にある、コンポーネント名が「GrapeCity.WPF.InputMan」のものです。