WiXのXML要素について
それでは最後に、今回新たに出てきたWiXのデータについて説明します。以下はXML要素の簡単な説明なので、詳細はWiXのサイトの解説(英語)を参照してください。
UI要素
UI要素の属性
属性名 | 説明 | 必須 |
Id | UI要素のId 名を指定。分割コンパイルを行わない場合はId を付ける必要なし。 | × |
DialogRef要素
Dialog要素
Dialog要素の属性
属性名 | 説明 | 必須 |
Id | DialogのId 名を指定。 | ○ |
Height | ダイアログの高さを指定。 | ○ |
Width | ダイアログの幅を指定。 | ○ |
Title | ダイアログのキャプション文字列を指定。 | × |
NoMinimize | ダイアログを最小化できるかどうかを指定。 | × |
Control要素
XML上での出現順序がコントロールのZオーダーとなります。
Control要素の必須属性
属性名 | 説明 | 必須 |
Id | コントロールのId 名を指定。 | ○ |
Type | コントロールの種類を指定。 | ○ |
X | コントロールのダイアログ上での位置を指定。 | ○ |
Y | コントロールのダイアログ上での位置を指定。 | ○ |
Height | コントロールの高さを指定。 | ○ |
Width | コントロールの幅を指定。 | ○ |
TabSkip | タブキーで移動したときにスキップするかどうかを指定。 | × |
Hidden | コントロールをデフォルトで非表示指定するかを指定。 | × |
Text | コントロールのテキストを指定。子要素のText 要素を利用することも可能。 | × |
Property | コントロールに関連付けされるプロパティを指定。 | × |
Type=Textで利用できる属性
属性名 | 説明 | 必須 |
NoPrefix | 「&」をアンダーバーとしない場合に指定。 | × |
NoWrap | ワードラップしないようにする場合に指定。 | × |
Transparent | 背景を透過させるかを指定。 | × |
Type=Editで利用できる属性
属性名 | 説明 | 必須 |
Multiline | 複数行の入力を可能にする。 | × |
Password | パスワード入力のマスクを行う。 | × |
Type=MaskedEditで利用できる属性
属性名 | 説明 | 必須 |
Text | マスク文字列を指定。通常はプロパティを指定。 | × |
Text要素
Text要素の属性
属性名 | 説明 | 必須 |
InnerText | 表示する文字列を指定。 | × |
Publish要素
Publish要素の属性
属性名 | 説明 | 必須 |
Event | 実行するアクションイベントを指定。 | × |
Property | Value をセットするプロパティを指定。Event 属性とは排他指定になる。 | × |
Value | Event の引数、またはProperty にセットする値を指定。省略した場合は{ }の指定を意味する。 | × |
終わりに
今回は、標準のシリアル番号検証機能を利用して、シリアル番号の入力とその検証を行いました。次回はシリアル検証を独自に処理するカスタムアクションの作成とその組み込みを行います。同時に標準ルーチンでは自動的に処理されている無効入力などのエラー処理についても対処を行い、市販ソフトに匹敵する強固な検証機構を設けます。