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jQuery UI/プラグインの活用

グラフを表示するjQueryプラグイン 前編

「jQuery プラグイン」の利用(11)

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多彩なオプションでカスタマイズ

 jQuery Visualizeプラグインは多彩なオプションでカスタマイズできます。先述の「type」を含めオプションの例を表1に示します。

表1 jQuery Visualizeプラグインオプションの例
名前 既定値 概要
type bar グラフの形状を設定(折れ線「line」、棒「bar」、下塗り潰し折れ線「area」、円「pie」)
width - グラフの幅を設定(「300px」などピクセル値で設定)
height - グラフの高さを設定(「300px」などピクセル値で設定)
colors ['#be1e2d','#666699','#92d5ea',
'#ee8310','#8d10ee','#5a3b16',
'#26a4ed','#f45a90','#e9e744']
グラフの線・棒・円弧の色を設定
textColors [] グラフ内のテキストの色を設定
parseDirection x 列項目を横軸にする場合は「x」、行項目を横軸にする場合は「y」を設定
lineWeight 4 折れ線グラフの線の幅を数値で設定
pieMargin 20 円グラフの円と外枠の隙間のスペースを数値で設定
pieLabelPos inside 円グラフの数値を円弧の中に表示する場合は「inside」、外に表示する場合は「outside」に設定

各種オプションを使った折れ線グラフの表示方法

 折れ線グラフで「type」「width」「height」の他、「colors」「parseDireciton」「lineWeight」オプションを設定したjQuery Visualizeプラグイン適用後を図6に示します。

図6 jQuery Visualizeプラグイン適用後(折れ線グラフ・各種オプション設定)
図6 jQuery Visualizeプラグイン適用後(折れ線グラフ・各種オプション設定)

 リスト6に折れ線グラフで「type」「width」「height」の他、「colors」「parseDireciton」「lineWeight」オプションを設定したjQuery Visualizeプラグインの使用例を示します。

リスト6 jQuery Visualizeプラグインの使用例(折れ線グラフ・各種オプション設定)(other_option.js)
<!--プラグインの設定-->
$(document).ready(function(){
    $('table').visualize({
        type:'line',
        width:'420px',
        height:'300px',
        colors:['red','blue','green','yellow'],
        parseDirection:'y',
        lineWeight:1
    });
});

 「type」は折れ線グラフなので「'line'」「width」はグラフの横幅「'420px'」「height」はグラフの高さ「'300px'」に設定しています。そして「colors」は線の色を「['red','blue','green','yellow']」、すなわち赤、青、緑、黄に設定しています。parseDirectionは「'y'」に設定したので、リスト1のように列項目の教科ではなく、行項目の人の名前が横軸になっています。「lineWeight」は「1」に設定したので、既定値の4よりも細くなっています。

 あとはリスト5のように、HTML側でプラグインの設定をしたファイルを読み込む設定をします。サンプルに格納されている「jQvisualize_other_option.html」は「plugin」フォルダ内の「other_option.js」を読み込む設定になっています。

各種オプションを使った円グラフの表示方法

 円グラフで「type」「width」「height」の他、「colors」「textColors」「parseDireciton」「pieMargin」「pieLabelPos」オプションを設定したjQuery Visualizeプラグイン適用後を図7に示します。

図7 jQuery Visualizeプラグイン適用後(円グラフ・各種オプション設定)
図7 jQuery Visualizeプラグイン適用後(円グラフ・各種オプション設定)

 リスト7に円グラフで「type」「width」「height」の他、「colors」「textColors」「parseDireciton」「pieMargin」「pieLabelPos」オプションを設定したjQuery Visualizeプラグインの使用例を示します。

リスト7 jQuery Visualizeプラグインの使用例(円グラフ・各種オプション設定)(other_option2.js)
<!--プラグインの設定-->
$(document).ready(function(){
    $('table').visualize({
        type:'pie',
        width:'420px',
        height:'300px',
        colors:['red','blue','green','yellow'],
        textColors:['red','blue','green','yellow'],
        parseDirection:'y',
        pieMargin:5,
        pieLabelPos:'outside'
    });
});

 「type」は円グラフなので「pie」「width」はグラフの横幅「'420px'」「height」はグラフの高さ「'300px'」に設定しています。そして「colors」は円弧の色を「['red','blue','green','yellow']」、すなわち赤、青、緑、黄に設定しています。そして「textColors」は各円弧のデータを表す文字の色を「['red','blue','green','yellow']」、すなわち赤、青、緑、黄に設定しています。parseDirectionは「'y'」に設定したので、行項目の人の名前が横軸になっています。「pieMargin」は「5」に設定したので、既定値の20よりも外枠とグラフとの隙間が狭くなっています。「pieLabelPos」は「outside」に設定したので、図5のように円弧の中ではなく、図7のように円弧の外に数値データが表示されています。

 あとはリスト5のように、HTML側でプラグインの設定をしたファイルを読み込む設定をします。サンプルに格納されている「jQvisualize_other_option2.html」は「plugin」フォルダ内の「other_option2.js」を読み込む設定になっています。

まとめ

 今回はjQuery Visualizeというグラフ表示のjQueryプラグインによる様々なグラフの表示方法や、各種オプションによる設定方法を紹介しました。HTML5のcanvas要素を使った見栄えの良いさまざまなグラフをとても手軽にjQueryプラグインにより表示できるので、非常に便利です。

 サンプルのCSSファイルを今回は使いましたが、それもカスタマイズが可能なので、白基調・黒基調のみならず好きな背景色のグラフを作成が可能になります。テーブル要素を読み込んでグラフを作ってくれるのも手軽です。前回紹介したテーブル操作ができるプラグインと共に活用してみてはいかがでしょうか。

 後編ではこの他のグラフ表示のjQueryプラグインを紹介します。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 小林 健志(コバヤシ タケシ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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