C1Scheduleコントロールの概要
C1Scheduleコントロールは、アプリケーションにスケジュール機能を組み込むためのコンポーネントスイートです。予定の詳細入力・提示にかかわる数多くの機能が搭載されており、直観的で洗練された外観のアプリケーションを構築できます。
データ連結
C1Scheduleコントロールでは、標準的なADO.NETデータ連結、組み込みのDataSourceのいずれかを使用する機能を持っているため、入力した予定の情報(件名、場所、分類項目、連絡先、ラベル、リソース、ステータス等)をAccessやSQL Serverのデータベースに保存/読み出しできます。
組み込みDataSourceを使用する場合は、アプリケーション側で必要なときに、サポートされている形式(バイナリ、XML、またはiCal)でデータの保存/ロードが可能です。これを行うには、C1ScheduleStorage ExportメソッドとImportメソッドを使用します。エンドユーザーは、いつでもC1Scheduleコントロールのコンテキストメニューから[インポート/エクスポート]項目を使用して、データのインポート/エクスポートを行うことが可能です。
予定の作成
スケジュールは、新しい予定を作成したり、既存の予定を編集したりできます。予定は、1回限りの発生または設定した回数の定期的な発生を設定できます。
アラームを設定して予定が見過ごされないようにできます。
さらに、C1Scheduleは、12種類の組み込みのラベルと、4種類の空き時間オプションを提供し、ユーザーによる各予定の管理を支援します。
また、カスタムラベルを作成する機能も提供します。予定を分類項目別に編成し、各予定のリソース、連絡先を指定できます。
データビュー
C1Scheduleコントロールには、4種類の組み込みのデータビューが含まれており、さまざまな方法でスケジュールを表示できます。これらのデータビューは、単一のViewTypeプロパティを使用して設定できるため、複数のコントロールを使用してそれぞれのビューを表示する必要がなく、開発時間が短縮されます。
ビュー | 説明 |
---|---|
DayView | 特定の1日の予定を表示する詳細ビューです。 |
MonthView | 1か月または複数の月の予定を表示します。 |
TimeLineView | 水平タイムラインに予定を表示します。 |
WeekView | 指定した平日の予定を表示します。 |
WorkWeekView | 指定した期間の予定を表示します。デフォルトは月曜日~金曜日です。 |
表示スタイル
C1Scheduleには、10種類の組み込みの表示スタイルが含まれています。また、設計時にカスタマイズした表示スタイルを作成し、それらをXMLファイルに保存することも可能です。
表示スタイル | 説明 |
---|---|
Aero | ライトイエローパレットを使用します。 |
Office 2007 Black | Microsoft Office 2007(黒)スタイルのテーマを使用します。 |
Office 2007 Blue | Microsoft Office 2007(青)スタイルのテーマを使用します。 |
Office 2007 Silver | Microsoft Office 2007(シルバー)スタイルのテーマを使用します。 |
Royale | Microsoft Windows Media Center(ロイヤル)スタイルのテーマを使用します。 |
System | 現在のデスクトップ設定を使用します。 |
Windows XP Blue | Microsoft Windows XP(青)スタイルのテーマを使用します。 |
Windows XP Olive | Microsoft Windows XP(オリーブグリーン)スタイルのテーマを使用します。 |
Windows XP Silver | Microsoft Windows XP(シルバー)スタイルのテーマを使用します。 |
Yahoo | グレーパレットを使用します。 |
Office 2010 Black | Microsoft Office 2010 Black テーマを模倣します。 |
Office 2010 Blue | Microsoft Office 2010 Blue テーマを模倣します |
Office 2010 Silver | Microsoft Office 2010 Silver テーマを模倣します。 |
GUIの作成
では、さっそくアプリケーションを作成していきましょう。
今回作成するアプリケーションでは、C1Schedule、C1Calender、C1SplitContainerの3つのコントロールを以下のようにレイアウトしています。
C1Calenderコントロールは、カレンダーとスケジューラを連動させて使用します。C1SplitContainerコントロールは、カレンダーとスケジューラをペインに分けるのに使用します。
データベース関係のコンポーネントは、C1Scheduleコントロールにデータベース連結を行うと作成されるコンポーネントです。
データベースの準備
入力したスケジュールを保存するために、データベースにデータ保存用のテーブルを作成します。また、併せて連絡先の内線電話番号をリストから選択できるように電話番号のテーブルも作成します(なお、このアプリケーションではMicrosoft Accessのデータベースを使用します)。
予定データの保存には、以下の形式のテーブルを用意します。
フィールド名 | データ型 | フィールドサイズ | インデックス | プライマリキー |
---|---|---|---|---|
ID | オートナンバー | はい | あり | |
件名 | テキスト | デフォルト | なし | |
場所 | テキスト | デフォルト | なし | |
開始日時 | 日付時刻 | なし | ||
終了日時 | 日付時刻 | なし | ||
本文 | メモ | なし | ||
プロパティ | メモ | なし | ||
Ouner | 数値 | なし |
連絡先データの保存には、以下の形式のテーブルを用意します。また、連絡先テーブルには、適当に電話番号を入力しておきます。
フィールド名 | データ型 | フィールドサイズ | インデックス | プライマリキー |
---|---|---|---|---|
ID | オートナンバー | はい | あり | |
内線番号 | Text | デフォルト | はい |