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Smtpコンポーネントでメーラーの送信機能を簡単に実装する

iNetSuite for .NETを使ったメール送信ソフトの作成

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2006/12/01 00:00

 iNetSuite for .NETのPopコンポーネントとSmtpコンポーネントを利用すると、メソッドとプロパティを設定するだけで簡単にメールソフトを作成できます。今回は、SMTPコンポーネントを使って、Eメールを作成・送信するアプリケーションを作成します。ファイルを添付する機能や、送信情報をログファイルに記録する機能も組み込みます。

目次
宛先や件名、添付ファイルを持ったメールを作成し送信する
宛先や件名、添付ファイルを持ったメールを作成し送信する
メール送信の情報をログファイルに記録する
メール送信の情報をログファイルに記録する

はじめに

 iNetSuite for .NETのPopコンポーネントとSmtpコンポーネントは、インターネット通信を使ったメール送受信機能を提供するコンポーネントです。

 PopコンポーネントはEメールの受信、SmtpコンポーネントはEメールの送信を担当し、いずれもメソッドとプロパティの操作だけで簡単にEメールの送受信を行うことができます。

 前回は、Popコンポーネントを使ったメール受信ソフトを作成しました。今回はSmtpコンポーネントとコンボボックス、エディットを使って、Eメールを作成して送信するアプリケーションを作成します。

 メールには添付ファイルを付けられるようにし、メール送信の情報をログファイルに記録する機能も組み込みます。

対象読者

 Visual Basic 2005を使ってプログラムを作ったことのある人。

必要な環境

 Visual Basic 2005またはVisual Studio 2005、およびEメールの操作ができる環境。

プログラム実行時の注意事項

 本稿の実行ファイル(バイナリファイル)を動かすには、zipファイルに同梱してある以下のファイルが必要になります。

  1. Dart.PowerTCP.Mail.dll …… 本体アセンブリファイル
  2. Dart.PowerTCP.Mail.Forms.dll …… フォーム用アセンブリファイル
  3. Dart.PowerTCP.Mail.resources.dll …… サテライトリソース

 1.と2.のファイルを、実行プログラムと同じフォルダに格納します。3.のファイルはサブフォルダ「ja」を作成し、その中に格納してください。

 また、.NET Framework 2.0から追加されたクラスやメンバを使用しているので、.NET Framework 2.0がインストールされていることが必須条件です。

GUIの作成

 今回のアプリケーションは、「MyMail-2」というプロジェクト名で作成し、GUIはWindowsのコモンコントロールと、InputMan for .NET 4.0Jのコントロールを組み合わせて使用します。

 Smtpコンポーネントは、メール送信を行うコンポーネントで、.NET Frameworkクラスライブラリにあるメール系のクラスを使うよりも簡単に送信メールを作成することができます。

 フォームには、宛先や送信者のアドレス、件名と本文の入力、添付ファイルの指定を行うための入力コンポーネントを配置します。

 また、ccとbccを設定した場合のアドレスと、メール送信の結果を表示するステータスバーを持たせます。

GUIの使用コントロール
GUIの使用コントロール
InputMan for .NET 4.0Jのインストール
 InputMan for .NET 4.0Jは、便利な入力機能を提供するグレープシティ社のコンポーネントです。利用方法やトライアル版の入手方法などについては、『Excelのワークシートに交通費を入力するプログラムの作成』を参照してください。
もちろん、今回のプログラムは、VS標準コントロールのテキストボックスやコンボボックスを使ってもかまいません。問題なく動作します。

コンポーネントのインストール

 本稿のプログラムを試すには、コンポーネント「iNetSuite for .NET」をインストールする必要があります。インストール方法については、前稿『Popコンポーネントを利用して簡易メーラーを作成する』を参照してください。

コントロールの追加

 iNetSuite for .NETをインストールしたら、ツールボックスに専用のタブを作成し、iNetSuite for .NETのコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、[.NET Frameworkコンポーネント]の「Dart.PowerTCP」で始まる名前空間のコンポーネントです。

「Dart.PowerTCP」で始まる名前空間のコンポーネントを追加する
「Dart.PowerTCP」で始まる名前空間のコンポーネントを追加する

Form1の作成

 フォームにコントロールを配置していきます。

  1. フォーム全体にContainerコンポーネントを配置します。送信者と宛先は、複数のアドレスに対応させるためにInputMan for .NET 4.0Jのコンボコンポーネントを使用します。
  2.  
  3. 件名と本文はEditコンポーネントを使用し、いずれもContainerのキャプション設定機能を使ってキャプションを付けます。
  4.  
  5. ccとbccのアドレス入力用としてButtonを配置します。入力はInputBoxを使用します。
  6.  
  7. 添付ファイル用に、ButtonとLabel、OpenFileDialogコントロールを配置します。
  8.  
  9. フォームの最下部に、StatusStripコントロールを配置します。DropDownボタンを2つと、StatusLabelを2つ組み込みます。
  10. DropDownボタンは、cc・bccに入力されたアドレスを表示するのに使用します。StatusLabelは、送信後のメッセージ表示と現在日時を表示するのに使用します。
     
  11. Smtpコンポーネント、Popコンポーネント、Timerコントロールを配置します。Timerは、現在の日時を表示するのに使用します。

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著者プロフィール

  • 瀬戸 遥(セト ハルカ)

    8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

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