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SassとCompassをつかってCSSを効率作成しよう

CSS拡張メタ言語「Sass」の概要と導入手順

SassとCompassをつかってCSSを効率作成しよう(1)


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サンプルファイルの作成と実行

 前述のとおりSassはCSSのメタ言語です。Sassという言語を使ってファイルを作成し、CSSファイルにコンパイル(変換)することで、効率的なCSSファイルの作成を実現できます。

 最後に、Sassファイルの作成からCSSファイル生成までの一連の流れを説明します。

 Sassという言語には書き方が2種類あります。それはSCSS記法とSass記法です。SCSS記法はCSSの構文を拡張した記法です。CSSと書き方が似ているため、CSSに慣れ親しんだ人にとっては分かりやすい記法となっています。次にSass記法ですが、SCSS記法より古い記法で、インデントを利用して記載していきます。SCSS記法と違ってシンプルに記載できるため、コード量を減らすことが可能です。

 ちなみにSCSS記法で記載した場合、拡張子を「.scss」でファイルを作成し、Sass記法で記載した場合は、拡張子を「.sass」にしてファイルを作成します。

 本稿は、現在の主流となっているSCSS記法で紹介していきます。

Windows環境でサンプルファイルの作成と実行

 まずはSCSSファイルの作成です。今回は「sample.scss」というファイルを作成します。テキストエディタを利用して以下のようなファイルを作成しました。とりあえず任意の場所(今回はC:\sample_compass配下)に保存します。

sample.scss
ul{
    margin:5px;
    li{
        float:left;
    }
}

 次に、作成した「sample.scss」をコンパイルしてCSSファイルを作成します。

 先ほど起動したコマンドプロンプトからsassコマンドを入力して、CSSファイルにコンパイルします。

sass 作成したSassファイル名 出力するCSSファイル名
コマンドプロンプトからc:\sample_compassフォルダに移動してsassコマンドを実行
コマンドプロンプトからc:\sample_compassフォルダに移動してsassコマンドを実行

 sample_compassフォルダを確認すると、sample.cssが作成されています。

sample_compassフォルダの内容
sample.scss 最初に作成したSCSSファイル
.sass-cacheフォルダ キャッシュを保持しているフォルダ
次回コンパイル時に実行速度を上げるためのフォルダです
sample.css Sassコマンドによって出力されたCSSファイル
sample.cssの内容
ul {
  margin: 5px; }
  ul li {
    float: left; }

Mac環境でサンプルファイルの作成と実行

 Mac環境でも同様の手順でCSSファイルを作成することができます。

 まず、「sample.scss」ファイルを作成して任意の場所(今回は/Users/suzuki-kenji/sample_compas配下)に保存します。

sample.scss
ul{
    margin:5px;
    li{
        float:left;
    }
}

 次に、作成した「sample.scss」をコンパイルしてCSSファイルを作成します。

 先ほど起動したターミナルからWindowsでの手順と同様に、sassコマンドを入力して、CSSファイルにコンパイルします。

ターミナルから/Users/suzuki-kenji/sample_compasフォルダに移動してsassコマンドを実行
ターミナルから/Users/suzuki-kenji/sample_compasフォルダに移動してsassコマンドを実行

 sample_compassフォルダを確認すると、sample.cssが作成されています。

sample.css
ul {
  margin: 5px; }
  ul li {
    float: left; }

まとめ

 今回はSassの導入部分を紹介しました。次回はSassの多彩な機能を使って実践していきます。

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この記事の著者

鈴木 健二(オイシックス株式会社)(スズキ ケンジ)

オイシックスにてスマホ開発担当。映像製作、DTPなどのデザイナー経験があり、フロントエンドからサーバサイドまで幅広く開発を行っている。現在仙台在住で、毎週東京のオイシックス本社まで通っている。得意分野はJavaScript、CSS。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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