VPCおよびネットワーク構成の作成
まずはAWSの各種要素を配備することになるVPC(Virtual Private Cloud:仮想プライベートクラウド)を作成します。
AWSマネジメントコンソールの画面左上、オレンジの立方体アイコンをクリックすることでAWSサービスの一覧が表示されますので、[Compute & Networking]から[VPC]を選択してください。
VPCおよびネットワークに関する構成を1個ずつ個別に作成することもできますが、ここでは手順の簡略化も兼ねて、VPCで用意しているテンプレートの中から1つ選択する形で構成を進めたいと思います。[Start VPC Wizard]ボタンを押下します。
VPC Wizard画面では、合計4つの構成を選択することが可能となっています。ここでは初期選択されている[VPC with a Single Public Subnet]をそのまま選択する方向で進めます。外部とのアクセスが可能なインターネットゲートウェイを有するパブリックサブネットを1つだけ持つVPCを作成します。[Select]ボタンを押下します。
VPCのネットワーク情報に関する値を設定します。ここも初期設定値そのままの値を用いる形で進めましょう。[VPC Name]と[Availability Zone]がそれぞれ未入力・未選択状態となっていますので、それぞれ任意の値を設定し、[Create VPC]ボタンを押下します。
VPCが作成できました。以降の各種要素はこのVPC内に作成していきます。
ルートテーブルの設定
上記で作成したVPCにはルートテーブルが併せて作成されていますが、こちらのルートテーブルにはインターネットゲートウェイが設定されていません。VPC内の要素から外部へアクセスする際には必要ですので設定を行います。
AWSマネジメントコンソールで作成したVPCの詳細を選択すると、プロパティにRoute Tableの情報が表示されています。このリンクをクリックしてください。
そしてVPCに対応するルートテーブルの編集を行います。Destinationが「0.0.0.0/0」、igw(インターネットゲートウェイ)に入力補完で候補に上がる要素(igw-で始まるもの)を選択し、設定を保存します。これでVPC内の要素から外部へアクセスできるようになりました。