解説
正規表現は文字列のパターンを表現する方法です。検索や置換で用いられて、複雑な条件で文字列に一致させることが可能です。正規表現では、メタ文字、メタキャラクターと呼ばれる記号を使い、文字を抽象化して出現パターンを記します。
この正規表現は、多くのプログラミング言語や、テキストエディタで利用できます。使用するプログラミング言語などの環境によって、微妙に仕様が違うので、使用前に確認が必要です。本記事では、JavaScriptの正規表現を中心に扱います(他のプログラミング言語の正規表現も、大きな差はありません)。
今回は、検索結果の一部を、その後の方で参照して利用する「後方参照」です。この後方参照は、すべての正規表現の実装系で見られるわけではありませんが、多くの場合、利用できます。
丸カッコで囲った領域の検索結果は、その後の方で「¥1」のようにして参照して利用できます。丸カッコが複数ある場合は、「¥1」「¥2」「¥3」と数字を増やしていけばよいです。
var str = "<h1>タイトル1</h1>"
+ "<p>文章文章文章</p>"
+ "<h2>タイトル1-1</h2>"
+ "<p>ほげほげほげ</p>"
+ "<h2>タイトル1-2</h2>"
+ "<p>ほげほげほげ</p>";
console.log(str.match(/<(h\d)>.+?<\/\1>/gi));
["<h1>タイトル1</h1>", "<h2>タイトル1-1</h2>", "<h2>タイトル1-2</h2>"]
丸カッコはグループ化に使用します。このグループを後方参照に含めたくない場合は「(?:dog|cat|pig)」のように「(?:~)」という形式で書きます。
正規表現の利用環境によっては、後方参照した文字列を、置換でも利用可能です。その際は「$1」「$2」「$3」のように書くことが多いようです。
var str = "1. 項目\n"
+ "2. 項目\n"
+ "……\n"
+ "11. 項目\n"
+ "12. 項目\n";
console.log(str.replace(/(\d+)\. (.+)/g, "$2-$1-"));
項目-1- 項目-2- …… 項目-11- 項目-12-
サンプル
正規表現の「後方参照」を利用したコードを、JavaScriptで簡単に書いてみます。
<html>
<head>
<title>「後方参照」のサンプル</title>
</head>
<body>
<pre><script type="text/javascript">
var str = "私が君に技をかける。\n"
+ "君が私の技をよける。\n"
+ "その上で私が君をマットに沈める。\n"
document.writeln(str);
document.writeln("");
// 順逆自在の術!
str = str.replace(/(私|君)が(私|君)/g, "$2が$1");
document.writeln(str);
</script></pre>
</body>
</html>
私が君に技をかける。 君が私の技をよける。 その上で私が君をマットに沈める。 君が私に技をかける。 私が君の技をよける。 その上で君が私をマットに沈める。
