次期バージョンの仕様への要望を広く求めているJava EE
続いて、オラクル・コーポレーションでクラウドアプリケーション関連を担当するシニア・バイスプレジデントのキャメロン・パーディ氏がJava EEについて紹介。現行のJava EE 7の概要のおさらいや、昨年末のOracle OpenWorld 2014で発表されたJavaのPaaS環境「Oracle Java Cloud Service」のライブデモなどを行った。
次期バージョンのJava EE 8については、RESTfulやJSONバインド対応を始めとする、さまざざまな機能強化が計画されていることに触れ、リリース時期は来年後半の終わり頃を予定しているとした。前バージョン同様、Javaの仕様に関する要望「JSR(Java Specification Request)」やJavaユーザーグループ(JUG)によるコミュニティの支援を求めており、日本Javaユーザグループ(JJUG)もMVCのJSRで協力していることが紹介された。引き続き、ユーザーの参加を求めている(詳細はGlashFishのウェブページを参照)。
日本の開発コミュニティによるJavaへの貢献
最後に、日本オラクルのFusion Middleware担当のシニアマネージャ伊藤敬氏が、3名のゲストを招き、日本におけるJavaへの貢献状況を紹介した。
最初は、楽天株式会社 技術理事の仲宗根徹也氏による、楽天の「Java Community Process(JCP:Javaテクノロジーの開発をリードするオープンな組織)」への参画について。仲宗根氏は「サービス企業ということもあり、Javaの仕様策定にリソースを割けるのかという不安はあったが、技術コアがJavaということもあり、Javaへの貢献は企業にとってのプラスになると考えて参画。自分たちが触る言語を自分たちで改良していくことは、自分自身や手掛けるサービス、社会への貢献にもなると思うので、皆さんもぜひスモールスタートでJCPへの貢献を始めてみてはどうか」と、コミュニティ活動への参加を促した。事例としては「JSR 372: JavaServer Faces (JSF 2.3)」の仕様策定への貢献が紹介された。
日本Javaユーザグループ(JJUG)会長の鈴木雄介氏は、Java技術の向上、発展、技術者の社会的経済的地位の向上を目的として続けているコミュニティ活動における、本年の新たな取り組みの一つとして、JSRへの参加を説明。ゆるめの参画が行える「Adapt A JSR」というプログラムで、前述の「JSR 371: Model-View-Controller (MVC 1.0)」にコミットしていることを明かした。
関西Javaエンジニアの会(関ジャバ)会長の阪田浩一氏は、昨年国内2番目の事例としてJUG入りを果たしたことを説明し、もっと国内のJUGが必要であることを訴えかけた。理由として「双方向のコミュニケーションや、地域特有の情報、エンジニアどうしの横のつながりといった、ローカルだからできることがある」ことを挙げ、「スピーカー不足の問題を慢性的に抱えており、ぜひ受けた恩を別の人に継承するペイフォワードの精神で積極的に参加して欲しい」ことを来場者に呼びかけた。
