米Amazon Web Servicesは、Amazon EC2のための共有ファイルストレージ「Amazon Elastic File System(EFS)」を、4月9日(現地時間)に発表した。2015年内の正式公開を予定している。
EFSは、フルマネージドの共有ファイルシステムを提供し、複数のEC2インスタンスから一般的なNFSv4プロトコルを用いて、低遅延でアクセスできる。また、さまざまなワークロードに対応可能な設計を採用し、数1000規模の同時接続のスケールを実現している。
おもな用途としては、コンテンツのレポジトリ、開発環境、Webサーバファーム、ホームディレクトリ、ビッグデータアプリケーションなどを想定している。
ファイルシステムは、SSDベースで高い耐久性を備えており、必要に応じてスケールできるため、事前に容量を割り当てる必要はない。AWSマネージメントコンソールやAWSコマンドラインインターフェース、シンプルなAPIセットから作成して、ただちに使い始められる。また、ペタバイトまでのスケールが可能で、容量に応じてスループットやIOPSもスケールする。
セキュリティ面では、IAMを使ってEFSのAPIへのアクセスを許可でき、ファイルシステムへのネットワークアクセスの、セキュリティグループでの制御を可能にしている。ファイルシステムに保存したディレクトリ、ファイル、リンクは、chownやchmodといった一般的なパーミッションでアクセス制御できる。
USリージョンでの予定価格は、月額で1GBあたり0.30ドルのレートで、月平均で使用したストレージ容量のみを支払う。
【関連リンク】
・Amazon Web Services
・「Amazon Elastic File System(EFS)」(英語)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です