「Eat Your Own Dogfood」のもと、
インフラに求められるスピードと快適性を追求
1998年の設立以来、仮想化ソフトウェアベンダーとして急成長を遂げるVMware。世界中に5000人以上のエンジニアを擁し、vSphereやvRealize Operationsなどの製品・ソリューションを数多く開発・提供してきた。その開発には「PERFORCE」が使用され、あらゆるタイムゾーンで日々1000万以上のオペレーション、1万以上のブランチ、日々100以上のマージが行われているという。
VMwareの代表的なプロダクツとして、仮想化ソフトのパッケージ「vSphere」があるが、2015年3月に6.0が公開されたように約1年~1年半ごとのメジャーアップデート、そして、その半年先にはマイナーアップデートというサイクルで改定が行われている。開発においては、小さなインスタンスをウォーターフォールでスピーディに作り、それぞれにテストを行なう。そのためテストの回数が多く煩雑になる。
そのvSphereを基盤として構築された、ハイブリッドクラウドプラットフォーム「vCloud Air」は、11のデータセンタで運用されており、ニーズに合わせた厳密な監視や最高のパフォーマンスが不可欠だ。また、ソフトバンクをはじめとするパートナーとの連携も重要事項であり、365日24時間の対応が欠かせない。
こうしたVMwareの製品・サービスの開発環境を改革するにあたり、Hu氏は「自分が出したものはまず自分で味わえ! Eat Your Own Dogfood」という表現を用いて、自社内でも満足のいくパフォーマンスを追求してきたと強調する。
「一貫したパフォーマンスの高さと安定性がVMware R&Dのインフラに求められていました。ディスクI/Oがボトルネックとなっていること、そして数名で何百ものサーバを担い、ストレージのエキスパートの育成時間もない。そうした状況下で快適な開発を可能にすることが求められていたのです」
そうした状況のもと、高速ソフトウェア構成管理ツール「PERFORCE」と、オールフラッシュアレイ「EMC XtremIO」の活用により、スピーディかつ容易な開発が可能な環境が整ったというわけだ。