SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

【デブサミ2016】セッションレポート

【デブサミ2016】18-B-1レポート
エンジニアなら使える深層学習 ~ TensorFlowやDataRobotで機械学習がもっと身近に

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TensorFlowの登場と今後の機械学習・深層学習の展望

 続いてシバタ氏は昨年末に公開されて大きな反響を呼んだGoogle発の深層学習フレームワーク「TensorFlow」についての解説に移りました(※CodeZineにて詳細なシバタ氏の解説記事を読むことができます)。TensorFlowは、深層学習の構築に必要な線形代数を表現し、GPU等の分散処理技術を使って高速に計算するためのライブラリです。PythonやC++から簡単に扱うことができます。

 TensorFlowでできる深層学習の例としては、手書き文字の認識や機械翻訳、イメージ内にある物体の識別などがあります。従来であれば非常に手間の掛かったこういった作業がTensorFlowを使うことで行えるというのは分析を行なう者にとっては嬉しい部分でした。続けてシバタ氏は、デモとして実環境内で環境構築を行い、画像認識をさせる手順をやって見せることで、その簡単さ、凄さをアピール。

 「料理の仕方」で例えると「"ポチッとな"でできる所まで来ている」という機械学習に対して、深層学習は「道具はあってそれを使うことができるのであれば利用できる」という位置付けにある、とシバタ氏は現状位置を説明しました。ここでの「道具を使う」とは「オープンソースを使ってコーディングができる」という意味となり、このオープンソースがTensorFlowとなります。

 セッションの最後に、シバタ氏はある発表で公開された一枚のスライド(が映っている写真)を使い、今後の展望について以下のようにコメントして発表を結びました。

 「機械学習をできる人だけが問題を定型化することでアイデアが出ているのが現状だが、皆が使うと凄いことが起こるのではないか。特定分野における"ドメインナレッジ"を持つ人が、その業界にいるからこそ使えるデータを機械学習で使って問題を定形化できたら多様なアイデアが生まれるのではないかと思う。機械学習を学ぶコストはどんどん下がってきているし、今後も下がっていくことで本当に予想しなかったことが起こるかも知れません。」

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【デブサミ2016】セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

しんや(シンヤ)

2010年末~2013年前半位までの期間で興味のある勉強会に頻繁に参加。参加してきた勉強会のレポートブログとTogetterをひたすらまとめ続け、まとめ職人(自称/他称含む)として暫く過ごしておりました。色々な縁あってDevelopers Summit 2013では『公募レポーター』も務めました。2013年05月『出張ブロガー』を経て2013年08月にクラスメソッド株式会社へ転職。現在は業務(AWS及びその周辺技術を扱う)の...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/9262 2016/03/02 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング