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AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール

AngularJSアプリの入力生産性を向上する3種のライブラリ

AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール(15)

検索機能や複数選択機能の付いた選択ボックスを実装するには? - UI Select

 UI Selectは、以下のような機能を選択ボックスに追加するためのライブラリです。

  • 項目の複数選択
  • 画像を含んだ選択オプション
  • 選択オプションの検索機能

 項目数が増えた場合などは、これらの機能を実装することで目的の項目を選択しやすくなるでしょう。

検索機能で絞り込まれた書籍情報(ロゴ画像も表示されている)
検索機能で絞り込まれた書籍情報(ロゴ画像も表示されている)

 UI Selectは、Bowerを利用することで、以下のコマンドで実行できます。

bower install --save angular-ui-select angular-sanitize

 では、具体的な例もみてみましょう。以下は、与えられた書籍情報をもとに、書籍選択のためのリストを生成する例です。

リスト7 select.html
<!DOCTYPE html>
<html ng-app="myApp">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>AngularJS</title>
<!-- (1)ライブラリとスタイルシートをインポート -->
<link rel="stylesheet" href="bower_components/angular-ui-select/dist/select.css" />
 <link rel="stylesheet" href="http://netdna.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.1.1/css/bootstrap.css">
<link rel="stylesheet" href="css/select.css" />
<script src="bower_components/angular/angular.min.js"></script>
<script src="bower_components/angular-sanitize/angular-sanitize.js"></script>
<script src="bower_components/angular-ui-select/dist/select.js"></script>
<script src="scripts/select.js"></script>
</head>
<body ng-controller="MyController">
<form>
  <label for="book">書籍:</label>
  <!-- (3)選択ボックスを定義 -->
  <ui-select id="book" ng-model="book.selected" multiple
    close-on-select="false" theme="bootstrap"
    style="width: 500px;" ng-change="onchange()">
    <!-- (4)入力ボックスに反映するテンプレートを指定 -->
    <ui-select-match placeholder="書名を入力してください">
      {{$item.title}}</ui-select-match>
    <!-- (5)選択リストに各要素を表示するためのテンプレートを指定 -->
    <ui-select-choices group-by="'publish'"
      repeat="book in books | filter: { title: $select.search }">
      <img ng-src="http://www.wings.msn.to/books/{{book.isbn}}/{{book.isbn}}_logo.jpg"
        style="height: 30px; width: 50px" />
      <div ng-bind-html="book.title | highlight: $select.search"></div>
      <small>
        ({{book.publish}}/{{book.price | number}}円)
      </small>
    </ui-select-choices>
  </ui-select>
  <hr />
  <div>{{book.selected | json}}</div>
</form>
</body>
</html>
リスト8 select.css
.ui-select-highlight {
  background-color: #0f0;
}
リスト9 select.js
// (2)ngSanitize/ui.selectモジュールへの依存関係を設定
angular.module('myApp', ['ngSanitize', 'ui.select'])
  .controller('MyController', ['$scope', function($scope) {
    $scope.book = [];
    $scope.books = [
      {
        isbn: '978-4-7981-4469-6',
        title: 'Amazon Web Servicesではじめる新米プログラマのためのクラウド超入門',
        price: 2980,
        publish: '翔泳社',
        published: new Date(2016, 5, 17)
      },
      ...中略...
    ];
  }]);

 UI Selectは、AngularJS標準のngSanitizeモジュールに依存しています。必要なライブラリとスタイルシートをインポートした上で(1)、メインモジュールからはngSanitize/ui.selectモジュールへの依存関係を設定しておきます(2)。

 あとは、以下の要素(ディレクティブ)で選択ボックスのそれぞれの部位を定義するだけです(3)。以下に、それぞれの要素と利用できる属性を指定します。

UI Selectで利用できる要素/属性
要素 概要 属性 意味
<ui-select> 選択ボックスの外枠 multiple 複数選択が可能か
close-on-select 選択されたら候補リストを閉じるか
theme 表示に利用するテーマ(select2、bootstrap、selectize)
search-enabled 検索機能を有効化するか
on-select 選択された時に実行すべき処理
<ui-select-match> 選択された値の表示方法 placeholder 入力ボックスに表示されるプレイスホルダー
<ui-select-choices> 選択リストの表示テンプレート repeat 表示すべき選択オプション(繰り返し式)
ui-disable-choice オプションを無効化する条件(たとえば「book.publish === 翔泳社」)
group-by 選択オプションのグループ化キー

 <ui-select-match>要素(4)には、選択されたオブジェクトを入力ボックスに反映する際に利用するテンプレートを、<ui-select-choices>要素(5)には、選択リストで個々の要素を表示するためのテンプレートを、それぞれ指定します。テンプレートの中の$itemは選択されたオブジェクト、$select.searchは検索ボックスに入力された値を表します。

 この例では、highlightフィルターを使って、入力値と書名の合致した部分をハイライト表示しています。ただし、highlightフィルターは、合致したテキストを太字にするだけであまり目立たないので、スタイルを追加して背景色が付くようにしています。ハイライト部分には、<span class="ui-select-highlight">要素で括られていますので、これにスタイルを追加します。

まとめ

 以上、本稿ではリッチなフォームを生成するために役立つライブラリとして、Angular Wizard、UI Mask、UI Selectについて紹介しました。本連載では、第2回でもフォームのリッチ化に役立つライブラリを紹介していますので、こちらと合わせてアプリ開発に役立ててみてください。

 次回は、小粒ながらアプリ開発で使える便利ライブラリとして、UI Layout、ngCSV、Angular Count-toなどを解説の予定です。

参考資料

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この記事の著者

WINGSプロジェクト(ウイングスプロジェクト)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

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