フジテレビKIDSは、1月9日に会見を開き、次世代を担う子どもたちと、その保護者や教育関係者に向けたプログラミング教育番組『beプログラミング2 ~2020年大予測!小学校の授業はこうなる!?~』(BSフジ1月22日12時00分~12時55分放送)の制作発表を行った。
ロボットや人工知能といった技術がけん引する第4次産業革命の到来に向けて、世界各国がIT人材の育成に力を入れているなか、ついに日本でも2020年から小学校にプログラミング教育を導入することが発表された(注1)。そこで同番組では、これからの小学校を見据えて、従来の各教科とプログラミング教育を融合させた授業を展開する。
講師陣は、ビジュアルプログラミング言語「VISCUIT(ビスケット)」の開発者である原田康徳氏や、文部科学省の有識者会議委員でもあった利根川裕太氏など、プログラミング教育のスペシャリストたちが務める。
授業は、「GarageBand」と「Sphero」の2教材を駆使した先進的な音楽と図工の合科や、絵本『ルビィのぼうけん』を使ったアンプラグド(電子機器なし)な体育まで、多種多様である。特にアンプラグドな教育は、設備などがなくても筆記用具のみで基礎的な内容を学べるため、注目を集めている。
今回監修を務め、現役の小学校校長としてもプログラミング教育を先駆する松田孝氏は、「プログラミング教育の必修化で子どもたちの未来に責任を持つ教育、新しい学びを実現できると考えている。この番組を通して新しい学びの具体的なイメージをつくってもらいたい」と語った。
また、生徒として参加した谷花音さんは、「プログラミングをやることによって、いつの間にか学んでた!ということがあって、プログラミングの授業が増えてくると、学ぶのが楽しいと思える子がどんどん増えてくると思う」と、子どもならではの感想を伝えた。
「プログラミング教育」に対して、どう取り組むべきかを悩んでいる方には、具体的な学校教育や家庭教育を検討する上で、参考になるだろう。
番組情報
『beプログラミング2 ~2020年大予測!小学校の授業はこうなる!?~』
- 放送時間:1月22日(日) 12時00分~12時55分
- 放送局:BSフジ
出演(敬称略)
全体
- 校長:松田孝(小金井市前原小学校校長)
- 生徒:谷花音、鈴木福、ほか
国語『四字熟語をアニメーションで表現しよう!』
- 講師:吉田潤子(株式会社エヌ・ティ・ティデータ)
- 教材:プログラミン
算数『センサーロボットを用いた「不等号」の理解』
- 講師:久木田寛直(駿台電子情報&ビジネス専門学校)
- 教材:MakeBlock
理科『レッドストーン回路講座』
- 講師:赤石先生(YouTuber)
- 教材:Minecraft Education Edition
社会『ウィルスの感染/情報の伝達』
- 講師:原田康徳(合同会社デジタルポケット代表)
- 教材:VISCUIT
英語『英語で自分だけの動物を育てよう!』
- 講師:サムエル・デビドソン(株式会社ナイト・ズーキーパー代表取締役)
- 教材:Class Writer
音楽+図工(合科)『ロボットを用いた創作ダンス+作曲』
- 講師:平井聡一郎(古河市教育委員会)
- 教材:GarageBand、Sphero
体育『プログラミングで体を動かそう』
- 講師:利根川裕太(一般社団法人みんなのコード代表)
- 教材:ルビィのぼうけん(アンプラグド)
総合『人工知能・ロボット技術の対話による将来の社会制度の共創』
- 講師:國領二郎(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)
- 教材:日本マイクロソフトの女子高生AIりんな
注1
詳細は文部科学省『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)』(PDF)を参照
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