HashiCorpは7月23日(現地時間)、インフラストラクチャ自動化ツールの新機能「Terraform Stacks」を同社のブログ内で紹介した。Terraform Stacksは、インフラ構成の分割管理や環境ごとのプロビジョニングなど、大規模なインフラ運用の課題を解消する機能だ。
従来、Terraformでは複数のモジュールやワークスペースによる構成の分割が可能だったが、その場合、状態管理の分断や依存関係の手動管理が必要となり、運用が煩雑化していた。Terraform Stacksでは、複数のモジュールや環境を1つのスタック単位で宣言的に管理でき、依存関係の自動調整やライフサイクルの一括管理が可能となった。これにより、同じ構成を異なる入力値やリージョン、アカウント、環境へ繰り返し展開できる。
また、Stackの構成はコードで定義され、複数のコンポーネントやデプロイメントを管理できる。さらに、デプロイメントグループ機能により、環境ごとの自動承認ルールを設定し、運用時のボトルネックを解消できる点も特徴である。Kubernetesの大規模展開や、複数リージョンへのアプリケーション一括構築といったユースケースにも適している。
その他にも、スタック間の依存管理を容易にする「Linked Stacks」や、プライベートネットワーク内でのエージェント実行、主要VCSとの連携強化、プライベートレジストリによる構成共有、CLIによるマイグレーション支援など、多彩な機能が提供される。
Terraform StacksはHCP TerraformおよびTerraform Enterprise 2.0以降で利用でき、段階的な導入も可能となっている。運用の自動化や拡張性、透明性を重視する大規模チームやエンタープライズ環境で役立つ機能として注目される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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