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KubernetesによるスケーラブルなWebアプリ環境の構築

Google Cloud Container Builderでアプリケーションのデプロイと継続的インテグレーションを実現

KubernetesによるスケーラブルなWebアプリ環境の構築 第4回

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Google Cloud Container Builderの設定

 次にGoogle Cloud Container Builderの設定をしていきます。Google Cloud Container Builderでは専用のサービスアカウントを持っています。今回はkubectlを実行する権限が欲しいため、サービスアカウントに権限を付与する手順から行います。

サービスアカウントの設定

 サービスカウントの設定についてはこちらの公式ドキュメントを参考にしてください。具体的には、サービスアカウントに対してKubernetes EngineのKubernetes Engine Developerの権限を付与する必要があります。

サービスカウントの権限の設定
サービスカウントの権限の設定

トリガーの作成

 次にGoogle Cloud Platformのコンソール画面からトリガーの作成を行います。下図を参考に[Container Registry]の[トリガーを作成]をクリックしてください。

Google Cloud Platformのコンソール画面から[トリガーを作成]を選択
Google Cloud Platformのコンソール画面から[トリガーを作成]を選択
トリガーの作成画面
トリガーの作成画面

 トリガーの作成をクリックしたら次はソースを選択します。選択できるレポジトリは「Cloud Source Repository」「GitHub」「Bitbucket」です。今回はGitHubの手順を説明します。GitHubを選択したら[続行]をクリックしてください。

ソースを選択
ソースを選択

 続行をクリックするとAuthorize Google Cloud Platformの画面が表示されます。[Authorize Google Cloud Platform]をクリックしてください。

 認証が終わったら次はレポジトリを選択します。対象にしたいレポジトリを選択したら[続行]を押してください。

レポジトリを選択
レポジトリを選択

トリガー設定とビルドの設定

 次にトリガーの設定とビルドの設定を行います。ビルドの設定では先ほど作成したcloudbuild.yamlを指定します。

 トリガーの名前はどんな名前でも構いません。トリガーのタイプはタグにしてください。

レポジトリを選択
レポジトリを選択

 これでセットアップが完了しました。

動作確認

 それでは、実際にアプリケーションのGitレポジトリにタグをプッシュして動作確認をしてみましょう。トリガーの設定がうまくいっていれば、下図のビルドが開始されたことが確認できるはずです。

レポジトリを選択
レポジトリを選択

 ビルドが成功していれば、緑色になっていることが確認できると思います。赤だった場合はビルドに失敗しています。その場合はビルド番号をクリックしてビルドの詳細からログを確認してみましょう。

 ビルドが成功した場合は、第3回の記事と同じくcrulコマンドでアプリケーションのURLにアクセスできるはずです。

$curl --resolve dev.app.io:80:{ingress-ip} http://dev.app.io/versions/{アプリケーションのバージョン}/

最後に

 これで、Google Cloud Container Builderを使った継続的インテグレーションの仕組みが完成しました。最初の構築こそ大変ですが、一度構築してしまえばアプリケーションの開発効率が上がります。ぜひ試してみてください。

参考資料

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 吉海 将太(ヨシカイ ショウタ)

 株式会社カブクのサーバーサイドエンジニアです。APIの開発(Python,GO,AppEngine)とKubernetesによるインフラ環境の構築を担当しています。好きな獣はチベットスナギツネです。 Twitter: @yoshikai_ FacebookWINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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