SQL Workbench/Jの便利機能
そのほか、データ解析の場面でも役立つ便利機能をいくつかピックアップして紹介します。
CSVダウンロード
CSVやTSVの形式で表をダウンロードします。表の上で右クリックしメニューから「Save data as」(またはメニューの「Data」>「Save data as」)で下記のようなダイアログが表示されます。
CSVファイルを生成したい場合は「Field Delimiter」の部分にカンマを指定します。CSVのほかTSVなど他のファイル形式も設定できます。TSV形式にしたい場合は「Field Delimiter」に「\t」を指定します。
DataBase Explorer
「DataBase Explorer」というデータベースの情報(information schema)をUIで確認できます。「Tools」>「Show DataBase Explorer」から起動します。
この情報はinformation schemaに基づいています。information schemaはテーブル名やデータ型などデータベースに関する情報を提供する機能です。例えば「Objects」>「data」からはテーブルの内容の情報を提供する機能ですが、ここでは行数やテーブル取得にかかった時間などが確認できます。
最近ではビッグデータの利用が増加し、巨大なテーブルを持つデータをデータベースから取得する必要性が増しています。取得に時間がかかってしまう大きなデータなのかどうか、など本格的に分析に入る前にざっくりとしたテーブルの情報を確認することができます。
SQLフォーマットを整える
SQL文ののインデントなどフォーマットを整える機能が準備されています。メニューの「SQL」>「RefomatSQL」で利用できます。分析SQLは長いクエリになりがちなので、こういった機能は非常に役立ちます。
Workspaceで実行したSQLを保存する
実行したSQLなどの情報はWorkspaceとして保存することができます。なお、Workspaceは接続プロファイルごとに保存されます。接続プロファイル画面で規定のWorkspaceを切り替えることができます。
まとめ
SQL Workbench/JはJDBCを入手すれば、さまざまなデータベースで接続できるうえ、データ解析でも役立ちます。SQLクライアントツールを統一し、ツール使用方法に慣れてしまえば、未知のデータベースへの接続が必要な際も同じ感覚でSQL命令が実行できるため、とても便利です。ぜひ活用してみてください。