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ビジネスデータ解析のためのSQL入門

SQLクライアントはこれひとつでOK! あらゆるDBMSで使える「SQL Workbench/J」をデータ解析で活用しよう

ビジネスデータ解析のためのSQL入門 第7回


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SQL Workbench/Jの便利機能

 そのほか、データ解析の場面でも役立つ便利機能をいくつかピックアップして紹介します。

CSVダウンロード

 CSVやTSVの形式で表をダウンロードします。表の上で右クリックしメニューから「Save data as」(またはメニューの「Data」>「Save data as」)で下記のようなダイアログが表示されます。

CSVファイルでテーブルデータをダウンロードする
CSVファイルでテーブルデータをダウンロードする

 CSVファイルを生成したい場合は「Field Delimiter」の部分にカンマを指定します。CSVのほかTSVなど他のファイル形式も設定できます。TSV形式にしたい場合は「Field Delimiter」に「\t」を指定します。

DataBase Explorer

 「DataBase Explorer」というデータベースの情報(information schema)をUIで確認できます。「Tools」>「Show DataBase Explorer」から起動します。

DataBase Explorer
DataBase Explorer

 この情報はinformation schemaに基づいています。information schemaはテーブル名やデータ型などデータベースに関する情報を提供する機能です。例えば「Objects」>「data」からはテーブルの内容の情報を提供する機能ですが、ここでは行数やテーブル取得にかかった時間などが確認できます。

 最近ではビッグデータの利用が増加し、巨大なテーブルを持つデータをデータベースから取得する必要性が増しています。取得に時間がかかってしまう大きなデータなのかどうか、など本格的に分析に入る前にざっくりとしたテーブルの情報を確認することができます。

SQLフォーマットを整える

 SQL文ののインデントなどフォーマットを整える機能が準備されています。メニューの「SQL」>「RefomatSQL」で利用できます。分析SQLは長いクエリになりがちなので、こういった機能は非常に役立ちます。

SQL変換前
SQL変換前
SQL変換後
SQL変換後

Workspaceで実行したSQLを保存する

 実行したSQLなどの情報はWorkspaceとして保存することができます。なお、Workspaceは接続プロファイルごとに保存されます。接続プロファイル画面で規定のWorkspaceを切り替えることができます。

まとめ

 SQL Workbench/JはJDBCを入手すれば、さまざまなデータベースで接続できるうえ、データ解析でも役立ちます。SQLクライアントツールを統一し、ツール使用方法に慣れてしまえば、未知のデータベースへの接続が必要な際も同じ感覚でSQL命令が実行できるため、とても便利です。ぜひ活用してみてください。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 西 潤史郎(ニシ ジュンシロウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook<個人紹介>フリーランスとしてデータ解析エンジニアとして主にビッグデータ関連の仕事をしています。TableauなどBIやビッグデータ処理などビジネスデータ解析環境の構築・運用、また解析系のアプリケーション開発やGoogleアナリティクス活用支援などを行っています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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