開発環境の準備
Visual StudioにはUWP開発のワークロードをインストールしておきます。その際に、オプションになっているC++と最新のWindows 10 SDKも入れてください(次の画像)。また、Visual Studio拡張の「XAML Styler」もインストールしておきます。
上の画像のように私(筆者)はv142のC++/CXを入れましたが、v141でも良いはずです。
ソースコードの入手
Windows電卓アプリのソースコードは、GitHubのhttps://github.com/microsoft/calculatorで公開されています。GitHubに慣れている人は、サクっとcloneしてください。「cloneって何!?」という方は、以下の手順でソースコードをダウンロードしてください。
- ファイルリストの右上にある緑色の[Clone or download]ボタンをクリック(上の画像①)
- 出てきたポップアップの一番下にある[Download ZIP]をクリック(上の画像②)
- ダウンロードした「calculator-master.zip」ファイルは、まずブロックを解除してから(次の画像)、内容を展開してください
以降の内容は、2019年6月8日時点でダウンロードしたソースコードに基づいています。
ドキュメント(.mdファイル)
Windows電卓アプリのソースコードに同梱されているドキュメントは、拡張子が「.md」というファイルになっています。そのままテキストエディターで開くと次の画像の左側のようになっていて、ちょっと読みにくいです。右側のようなきれいに整形した状態で読むには、以下に挙げるいずれかの方法を取ってください。
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GitHubで見る
WebブラウザーでGitHubを見る場合、.mdファイルは自動的に整形されて表示されます。例えば、README.mdファイルをご覧ください。 -
Visual Studio Codeを使う
Visual StudioファミリーのVisual Studio Codeには、.mdファイルを整形して表示する機能が備わっています。Visual Studio Codeで.mdファイルを開いたら、そのタブを右クリックして[プレビューを開く]を選ぶと、新しいタブで整形されたプレビューが表示されます。 -
Visual StudioにMarkdown Editorを導入する
Visual Studioには標準では.mdファイルを整形して表示する機能はありませんが、Markdown Editorを導入すれば表示できます(上の画像)。
docsフォルダー
ドキュメントは、ソースコードのルートフォルダーにREADME.mdファイルなどがある他に、docsフォルダーにも次のようなものが入っています。
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Application Architecture
Windows電卓アプリの構造(MVVMパターン)の解説 -
Calculator Manual Tests
手動で行うスモークテストの一覧
※この程度のテストで大丈夫かと思われるかもしれませんが、各計算機能についてはユニットテストで保証するという考え方です。 -
New feature process
新機能を思い付いた人やバグに気が付いた人のためのガイド -
Windows Calculator Roadmap
Windows電卓アプリの今後の改良予定
どれも英文ですが、とくに「Application Architecture」は頑張って読んでみることをお勧めします。