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Windows電卓の中はどうなっているのだろう?(前編)
~オープンソースのコードを見てみよう

UWPアプリ開発の最前線 第13回

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2019/07/26 11:00

目次

MVVMパターン

 電卓アプリを起動するコードがこのように複雑なのは、MVVMパターンを採用しているからです。新機能を追加するときも、View/View Model/Modelのそれぞれにコードを追加しなければならないので作業が面倒です。なぜこのような構造にするのでしょう?

 MVVMパターンのようなUIとロジックを疎結合にする構造には、いろいろなメリットが言われています。その中でも筆者が気に入っているのは、UIの一部(MVVMならView Model)も自動化されたユニットテストの対象にできることです。電卓アプリでもCalculatorUnitTestsプロジェクトには、例えばView ModelのDateCalculatorViewModelをテストするDateCalculatorUnitTestsなどがあって、View Modelのかなりの部分をユニットテストできるようにしています。アプリの各部の仕様をユニットテストで「固定していく」(壊されないように押さえ込んでいく)という作り方は、大規模で複雑なアプリになるほど有効になってきます。

 とはいうものの、MVVMパターンのコードを書くのは面倒なものです。そんなときはMVVMパターンを使ったフレームワークを使ってみましょう。C#であれば、以前に紹介した「Windows Template Studio」(次の画像)を使うと、後からUIの追加なども簡単にできて便利です。

Windows Template Studioウィザード
Windows Template Studioウィザード:先頭の「Code Behind」以外は4つともMVVMパターン

まとめ

 オープンソース化されたWindowsの電卓アプリのコードを、今回は簡単に紹介しました。C++/CXで書かれているのでC#やVBで開発している人にとっては取っ付きにくいかもしれませんが、とても参考になるものです。自分が欲しい機能などを追加してみると、もっと理解が深まると思います。次回は、簡単な機能を追加してみる予定です。

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著者プロフィール

  • biac(ばいあっく)

    HONDA R&Dで自動車の設計をやっていた機械屋さんが、技術の進化スピードに魅かれてプログラマーに。以来30年ほど、より良いコードをどうやったら作れるか、模索の人生。わんくま同盟の勉強会(名古屋)で、よく喋ってたりする。 2014/10~2019/6 Microsoft MVP (Windo...

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