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開発現場のストーリーから学んで実践! 最初で最後のカイゼン・ジャーニー

「1on1」はただの面談ではない~メンバーが気づきを得るためのカイゼンの場を作ろう

開発現場のストーリーから学んで実践! 最初で最後のカイゼン・ジャーニー 第6回

解説「1on1」

今回の解説は、和田塚が担当します。本人たちに気付きを与えるためには一歩を踏み出す勇気が必要です。お互いの気付きを得る機会が定期的にあることでチームメンバーに働きかけることがきます。問いや表明により、次の展開が立ち上がってくるでしょう。ただし、そこには誠実さと真摯さが重要になってきます。

 今回の解説は、和田塚が担当します。

 メンバーに気づきを与えるためには一歩を踏み出す勇気が必要です。チームメンバーが気づきを得る機会が定期的にあることで、お互いに働きかけることができます。問いを投げかけたり、意思を表明したりすることにより、次の展開が立ち上がってくるでしょう。ただし、そこには誠実さと真摯さが重要になってきます。

 良い面談とは、一方的に上司から伝える面談ではなく、お互いの気づきが得られ、お互いが成長できる機会となるものです。教える側が教えられたり、刺激を与える側が刺激をもらえたりすることもあるのです。

 チームで期待をすり合わせることによって、それぞれの得意なことやスキルを生かし、適材適所でパフォーマンスを発揮できると良いでしょう。俯瞰してチームメンバーの状況を見て、1on1を実施しながらチームで成長していきましょう。

メンバー同士が気づきを得る場
1on1:メンバー同士が気づきを得る場
 

1on1とは何でしょうか?

 簡単に言ってしまうと以下が1on1です。

1on1とは
1on1とは

なぜやるの?

メンター役とメンバーの1対1の対話
  • 上司とメンバーでも、メンバー同士でも良いです
  • 週に1度、少なくとも月に1度、30分から1時間で実施します
メンバーの考えを聞く
  • 8割はメンバーが話すための時間です
  • メンバーの思いを引き出し課題感を把握します
  • メンバー自身に気づきを与える場です
メンバーの成長支援
  • 能力を引き出す機会です
  • チーム力を上げるたにメンバーの成長を促す機会です

こんな1on1はイヤだ

 こんな1on1にならないように気をつけましょう。

こんな1on1はイヤだ
こんな1on1はイヤだ

メンターの役割

 1on1ではメンターの役割が重要になってきます。下記の3点を押さえておきましょう。

1. 問いかけ力が必要
  • メンバーが気づけるように、メンター役は働きかけをする役割を持ちます
  • 問いを投げかけて、どう思っているかを引き出しましょう
2. ひたすら待ち、傾聴
  • メンバーの存在に関心を寄せ、向きあいましょう
  • メンバーの話に耳を傾け、メンバーのペースに合わせて共感しましょう
  • 話を遮らず、否定せず、先回りした発言をしないように気をつけましょう
  • メンバーが考えている時間や間を大事にしましょう
3. 意思決定の促進
  • メンバーが自分で意志決定することを待ちましょう
  • フィードバックをドシドシ与える機会というよりも、メンバーがどうしたいか意思決定する場にしましょう

事前準備

 以下を準備しておくと良いでしょう。

  • 雑談だけで終わりにしないために目的を明確にしましょう
  • 目指す状態を引き出す質問や、課題感は何かを聞き出す質問など、どんな問いかけをするのかを考えておきましょう
  • “効果がない・ムダな時間”と思わせないように、本人のメリットや成長を支援する場であることを明文化して伝えましょう

当日の時間の使い方

 次の手順で実施すると良いでしょう。

 雑談から始めることで場を和やかにさせ、不安などを発信しても大丈夫な状況を作っていきましょう。その後、現在のチームの状況や個人の成長などに話を促して、自己コミットに向けた問いかけをしてみましょう。最後にはふりかえり要素を入れるとメンター役も成長できるので、チームとしての1on1のスキルが上がっていきます。

近況の雑談

近況の雑談

「最近の調子はどうですか?プライベートのことでも全然いいんです。なんかあったりしました?」

「最近の調子はどうですか? プライベートのことでも全然いいんです。なんかあったりしました?」

本人の課題感や不安なことへの問いかけ

本人の課題感や不安なことへの問いかけ

「いまのプロジェクトやチームの状況をどう思いますか?それは何でなんですかね?」

「今のプロジェクトやチームの状況をどう思いますか? それは何ででしょうか?」

本人がどうなりたいのか成長を促す問いかけ

本人がどうなりたいのか成長を促す問いかけ

「1年後や5年後にはどうなっていましょうか?どんな機会に恵まれると良いのでしょうかね?」

「1年後や5年後にはどうなっていましょうか? どんな機会に恵まれると良いのでしょうかね?」

ただひたすら傾聴し、共感する

ただひたすら傾聴し、共感する

「……うんうん……」

「……うんうん……」

本人がいつどのような方法で実施するかを問いかけ、本人が決定することを待つ

本人がいつどのような方法で実施するかを問いかけ、本人が決定することを待つ

「さっき話してたことをどのタイミングでどうやって実施したら良いのでしょうかね?」

「さっき話してたことをどのタイミングでどうやって実施したら良いのでしょうかね?」

1on1のふりかえり

1on1のふりかえり

「この1on1のフィードバックをもらえたら嬉しいです。私も成長する機会となりますので!」

「この1on1のフィードバックをもらえたらうれしいです。私も成長する機会となりますので!」

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ちょっとしたテクニック

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この記事の著者

市谷 聡啓(イチタニ トシヒロ)

 ギルドワークス株式会社 代表取締役/株式会社エナジャイル 代表取締役/DevLOVEコミュニティ ファウンダー サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

新井 剛(アライ タケシ)

 株式会社ヴァル研究所 SoR Dept部長/株式会社エナジャイル 取締役COO/Codezine Academy Scrum Boot Camp Premiumチューター CSP(認定スクラムプロフェッショナル)/CSM(認定スクラムマスター)/CSPO(認定プロダクトオーナー) Javaコンポー...

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