解説「1on1」

今回の解説は、和田塚が担当します。
メンバーに気づきを与えるためには一歩を踏み出す勇気が必要です。チームメンバーが気づきを得る機会が定期的にあることで、お互いに働きかけることができます。問いを投げかけたり、意思を表明したりすることにより、次の展開が立ち上がってくるでしょう。ただし、そこには誠実さと真摯さが重要になってきます。
良い面談とは、一方的に上司から伝える面談ではなく、お互いの気づきが得られ、お互いが成長できる機会となるものです。教える側が教えられたり、刺激を与える側が刺激をもらえたりすることもあるのです。
チームで期待をすり合わせることによって、それぞれの得意なことやスキルを生かし、適材適所でパフォーマンスを発揮できると良いでしょう。俯瞰してチームメンバーの状況を見て、1on1を実施しながらチームで成長していきましょう。
1on1とは何でしょうか?
簡単に言ってしまうと以下が1on1です。
なぜやるの?
メンター役とメンバーの1対1の対話
- 上司とメンバーでも、メンバー同士でも良いです
- 週に1度、少なくとも月に1度、30分から1時間で実施します
メンバーの考えを聞く
- 8割はメンバーが話すための時間です
- メンバーの思いを引き出し課題感を把握します
- メンバー自身に気づきを与える場です
メンバーの成長支援
- 能力を引き出す機会です
- チーム力を上げるたにメンバーの成長を促す機会です
こんな1on1はイヤだ
こんな1on1にならないように気をつけましょう。
メンターの役割
1on1ではメンターの役割が重要になってきます。下記の3点を押さえておきましょう。
1. 問いかけ力が必要
- メンバーが気づけるように、メンター役は働きかけをする役割を持ちます
- 問いを投げかけて、どう思っているかを引き出しましょう
2. ひたすら待ち、傾聴
- メンバーの存在に関心を寄せ、向きあいましょう
- メンバーの話に耳を傾け、メンバーのペースに合わせて共感しましょう
- 話を遮らず、否定せず、先回りした発言をしないように気をつけましょう
- メンバーが考えている時間や間を大事にしましょう
3. 意思決定の促進
- メンバーが自分で意志決定することを待ちましょう
- フィードバックをドシドシ与える機会というよりも、メンバーがどうしたいか意思決定する場にしましょう
事前準備
以下を準備しておくと良いでしょう。
- 雑談だけで終わりにしないために目的を明確にしましょう
- 目指す状態を引き出す質問や、課題感は何かを聞き出す質問など、どんな問いかけをするのかを考えておきましょう
- “効果がない・ムダな時間”と思わせないように、本人のメリットや成長を支援する場であることを明文化して伝えましょう
当日の時間の使い方
次の手順で実施すると良いでしょう。
雑談から始めることで場を和やかにさせ、不安などを発信しても大丈夫な状況を作っていきましょう。その後、現在のチームの状況や個人の成長などに話を促して、自己コミットに向けた問いかけをしてみましょう。最後にはふりかえり要素を入れるとメンター役も成長できるので、チームとしての1on1のスキルが上がっていきます。

近況の雑談

「最近の調子はどうですか? プライベートのことでも全然いいんです。なんかあったりしました?」

本人の課題感や不安なことへの問いかけ

「今のプロジェクトやチームの状況をどう思いますか? それは何ででしょうか?」

本人がどうなりたいのか成長を促す問いかけ

「1年後や5年後にはどうなっていましょうか? どんな機会に恵まれると良いのでしょうかね?」

ただひたすら傾聴し、共感する

「……うんうん……」

本人がいつどのような方法で実施するかを問いかけ、本人が決定することを待つ

「さっき話してたことをどのタイミングでどうやって実施したら良いのでしょうかね?」

1on1のふりかえり

「この1on1のフィードバックをもらえたらうれしいです。私も成長する機会となりますので!」
